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2024年6月14日更新

梅雨時期のカビ対策 風通しを良くする|プロが伝授 おそうじ術③

当連載では、ハウスクリーニングを行う合同会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を伝授する。今回は、カビが繁殖しやすい場所の対策法を紹介する。

当連載では、ハウスクリーニングを行う合同会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を伝授する。今回は、カビが繁殖しやすい場所の対策法を紹介する。
 

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梅雨時期のカビ対策 風通しを良くする

梅雨時期に注意したいのがカビ。特に高温多湿の沖縄は、年中カビが生えやすい環境です。気を付けているつもりでも「エアコンをつけたらカビ臭い」「気づいたら革製品にカビが」なんて経験がある方は多いと思います。 

今回はカビの繁殖理由から予防法までをお伝えしていきます。



カビが繁殖しやすい環境


【湿度】湿度60%以上で活発に活動し、80%を超えると一気に繁殖すると言われています

【温度】20度~30度を好む

【栄養】ホコリや食べカスなどの汚れを栄養にして繁殖する


繁殖しやすい環境

カビの繁殖を抑えるには「湿度」「温度」「栄養」の三つの条件を理解することが必要です。湿度60%以上で活発になり、80%以上で急速に繁殖すると言われています。温度は20~30度を好み、ホコリや食べかすなどを栄養に繁殖します。

沖縄の梅雨はカビが繁殖しやすい温度・湿度にぴったり当てはまります。また、浴室などの水回りはもちろん、クローゼットも湿度60%以上になることは少なくありません。クローゼットは、衣類のホコリが多く空気が滞留しやすいため、カビが生えやすいので注意が必要です。



湿度下げ、汚れを除去

自宅のカビ対策には、
①湿度を60%以下にする
②栄養分を除去する
 
の二つが重要です。 

室温もカビの繁殖に大きく影響しますが、室温を20度以下にすると体調に支障をきたす恐れがあるため、温度は意識せず、湿度と栄養分の除去に絞って対策します。



部屋全体のカビ対策は、エアコンの除湿機能を使ったり、扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を循環させる方法などがある

部屋全体のカビ対策としては、エアコンで冷房や除湿を付けて湿気を取り除く、扇風機やサーキュレーターを回して空気を循環させるなどの方法があります。また、日々の掃除も水気を使わないドライ清掃を基本とし、水拭きをした後は必ずから拭きを行いましょう。

クローゼットや本棚なども、風通しを良くして湿気を取る、ホコリを取り除くことがカビ対策としては有効です。エアコンも送風や内部洗浄機能を利用して、内部に湿気をためないようにしましょう。

ジメジメしていてカビが生えやすい時期ですが、逆に掃除しやすくなる場所もあります。それが窓です! 湿気で汚れが浮き、楽に落とせますよ。ぜひお掃除してみてください。



カビが気になる場所の対策法

【浴  室】

・換気扇を常に回しておく
・雨の日は窓を開けない
・使用後に水滴を拭き取る
・浴室を使用した後に50度以上のお湯をかける


【エアコン】

・冷房を使用した後は、1時間送風にしておく
・冷房使用後のエアコン内部は結露していて水滴がいっぱい。そのまま放置するとカビが繁殖しやすい状態になる。送風にすることで内部を乾かすことができる


【靴  箱】

・晴れてる日は靴箱の扉を開けて換気を行う
・乾いた布を使って靴箱のホコリを定期的に取る
・雨の日で靴が濡れてしまっても、すぐに靴箱に入れず靴は乾いてから靴箱に収納する
・靴箱にある靴をローテーションで使用して湿気をためないようにする
・古くなった使わない靴は処分する
・靴箱内に靴をぎゅうぎゅう詰めにしない
・除湿剤を靴箱の中に設置 
※除湿剤がない場合は新聞紙を靴箱の底に敷くことで湿気を吸収させることができます


【本  棚】

・パンパンに詰めず、2割くらいは空けて風が通るようにしておく
・まめにホコリをドライシートなどで取り除く


【クローゼット】

・クローゼットのある部屋のエアコンを付ける
・クローゼットのドアを開け放して空気を滞留させないようにする
・衣類はこぶし1個分ほどの間隔を開けて掛ける
・除湿剤などを置く
・クリーニング後のビニールカバーは外しておく


【梅雨時期こそ窓掃除を】


梅雨時期は湿気で窓の汚れが浮きやすく、ラクに汚れが落とせる。アルコールを吹きかけて拭き取るだけでキレイになるので試してみてください。



執筆者(うえしろ・ゆうと)
1995年、うるま市石川出身。合同会社サンジュ代表。同社ではハウスクリーニングのほか料理などの家事代行業や庭掃除事業も行う。
(電話=0120・547・252)
http://sunju-okicaji.com/hp/


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2006号・2024年06月14日紙面から掲載

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