インテリア
2024年7月12日更新
エアコン内部の簡易清掃|プロが伝授 おそうじ術④
ハウスクリーニングを行う合同会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。今回は、沖縄の夏に欠かせない「エアコン」のお掃除術。自分でできる簡易的な掃除術と、内部をキレイに保つこつを伝授します。
ハウスクリーニングを行う合同会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。今回は、沖縄の夏に欠かせない「エアコン」のお掃除術。自分でできる簡易的な掃除術と、内部をキレイに保つこつを伝授します。
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今回は「エアコン」
エアコン内部は湿度が高い上、空気中のホコリなどによりとてもカビが発生しやすい環境にあります。月に1度はフィルターやエアコン内部を掃除しましょう。奥深くの汚れや、カビ汚れを徹底的にキレイにしたい場合はプロに相談しましょう。
エアコン内部の簡易清掃
今年も夏がやってきました。エアコンは沖縄の猛暑には欠かせません。その使用時に注意したいのがエアコン内部のカビやホコリ汚れです。
エアコンを稼働させるたびに「喉が痛い」「鼻がむずむずする」「せきが出る」などの症状があれば、エアコン内部のカビや汚れが原因かもしれません。エアコン内部は、1年掃除していないだけで、ホコリや汚れがたまっています。例えば、リビングの掃除を1年間しなかった場合、ホコリや汚れがたまることは認識していると思うのですが、エアコンの内部は見えないので、汚れているという感覚が分かりにくいようです。
今回は、「エアコン内部をきれいに保つこつ」と「自分でできる簡易的なエアコン清掃術」とについてお伝えします。ただし、掃除はあくまで簡易的な方法です。奥深くの汚れや長年お掃除していないカビ汚れをきれいにしたい場合は専用の機材や洗剤が必要です。徹底的にエアコンを掃除したいという方はプロへの依頼も検討してみてください。
送風&フィルター清掃
なぜエアコン内部に汚れがたまるのでしょうか? エアコンは室内の空気を取り込んで冷やし、冷気を送り出す仕組みになっています。その過程で、空気中のホコリやカビの胞子などが内部に取り込まれています。さらに冷房を使用した後は、内部に水滴がたまりカビや細菌が繁殖しやすい環境になっています。
汚れがたまると、エアコン効率が低下したり、嫌な臭いの原因となったりします。エアコンをつけると喉や鼻に異常が出る場合は、冷たい風とともにカビやホコリが室内に舞っていて、それを吸っているのが原因です。
エアコン内部をきれいに保つこつは、
①送風機能でカビ防止
冷房を使用した後、すぐ電源を切ると、エアコン内部は湿度が高い状態になっています。そこで冷房を切る30分前に送風に切り替えて、自動タイマーをセット。こうすることでエアコン内部の水滴が乾き、カビ防止になります。
②フィルターについたホコリは定期的に取る
エアコンのフィルターは、空気中のホコリや汚れをキャッチし、内部に入り込むのを防ぐ重要な役割を持っています。そのフィルターを汚れたまま使用していると、エアコン効率が悪くなるほか、汚れがエアコン内部にまで入りこむきっかけになります。フィルターは簡単に取り外せるので2週間に1回は拭き取ることをオススメします。
簡易的な掃除方法、ぜひ試してみてくださいね!
エアコン清掃の手順
ステップ① 電源コンセントを外す
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ステップ② フィルターを外す
エアコン前面のカバーを開けて、フィルターを取り外す
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ステップ③ 風向きルーバーを外す
機種によって留め具の位置が違うので、取扱説明書などを確認すること
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ステップ④ フィルターを清掃する
(1)大きなホコリは掃除機と乾いた歯ブラシで取り除く
(2)中性洗剤を付けた歯ブラシでこすり、細かい汚れを取り除く
(3)軽く布で拭き取る
(4)しっかり乾燥させる
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ステップ⑤ ルーバーを洗う
(1)中性洗剤を含ませたスポンジで洗う
(2)完全に乾燥させる
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ステップ⑥ 本体を掃除する
(1)下記のお掃除棒を作って中性洗剤を含ませる
(2)手動で送風ファンを回しながらお掃除棒でゴシゴシ!
(3)本体全体も拭く。
割り箸にフローリング掃除用のドライシートを巻いて輪ゴムでとめる
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ステップ⑦ 組み立てる
(1)フィルターを設置する
(2)ルーバーを設置する
(3)電源コンセントを差し込む
完 了
執筆者(うえしろ・ゆうと)
1995年、うるま市石川出身。合同会社サンジュ代表。同社ではハウスクリーニングのほか料理などの家事代行業や庭掃除事業も行う。
(電話=0120・547・252)
http://sunju-okicaji.com/hp/
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2010号・2024年07月12日紙面から掲載