インテリア
2024年5月17日更新
インテリアで省エネ仕様!|寒色や透け感で涼やか 夏のインテリアコーデ
電気代が高騰している昨今。少しでも出費を抑えようと、節電に取り組んでいる人は多い。この夏、電気に頼らずインテリアなどで涼しさを演出する工夫を、空間プランナーの森田めぐ美さんに教えてもらった。
寒色や透け感で涼やか 夏のインテリアコーデ
電気代が高騰している昨今。少しでも出費を抑えようと、節電に取り組んでいる人は多い。この夏、電気に頼らずインテリアなどで涼しさを演出する工夫を、空間プランナーの森田めぐ美さんに教えてもらった。
夏は寒色&ガラスで爽やか
青やグレーでまとめた寝室。ガラスのインテリアも爽やか
冬は暖色&キャンドルでぬくもり
黄色やオレンジなど暖色を多用して暖かさを演出。キャンドルやゴールドの照明も相まって冬っぽい雰囲気
ブルーやグレーで演出
クッションのカバーやラグ、雑貨の色や素材を変えるだけで空間は変わる。「やはり、ブルー系やグレー系などの寒色は涼やかに感じられる。中でも明るめのライトグレーは、さまざまな色と合わせやすいのでおすすめです」と森田さん。ちなみに赤やオレンジ、黄色などが暖色にあたり、寒色と暖色の空間では体感温度が2~3度変わると言われている。白や黒はどちらにも属さない。
素材でも爽やかさは演出できる。「麻(リネン)、い草、籐(ラタン)など、通気性が良い素材は夏場にぴったり。また、触るとひんやりする冷感接触のラグや寝具も出ているので、そういったものを取り入れると見た目にも触感にも気持ちが良いと思います」とアドバイスする。
透明感のあるガラスも夏におすすめのアイテムだ。ガラスの器に水を入れて植物を飾るだけで涼しげに見えるほか「海景色のポストカードなどを目に付く場所に飾ったり、ランチョンマットを涼しげな素材に変えるなどでも、手軽に爽やかさを演出できます」
冬場は毛足の長いウールやベロア、カシミヤ、ファーなどを用いつつ、キャンドルや陶器などのアイテムを飾ることで、温かみある空間に変えられる。
窓周りの工夫
レースカーテンのみで軽やかに
外からの視線が気にならない場所なら、厚手のドレープカーテンを外してレースカーテンのみにすると軽やかな印象に。遮熱機能のあるカーテンにすれば、夏は外からの日差しを遮ってくれ、冬は室内の温度を保ってくれる
ブラインドの羽は室内側を高く
暑さ対策を重視するなら、ブラインドも遮熱効果のあるものがおすすめ。羽の角度で熱をコントロールできるのもブラインドの長所。室内側を高く・外側を低くすると=写真=日射の反射率が上がり、遮熱効果がアップする。
逆にすると=写真=室内に光が入り明るくなる
窓周りに遮熱製品
〝体感〟ではなく実際に温度を下げたいならば「窓周りの対策が肝です」と森田さん。「最近は遮熱効果のあるレースカーテンやブラインドもたくさん出ています。しかも、デザインや価格も一般的なものとあまり変わらないので上手に取り入れましょう」
外からの視線が気にならない場所であれば、思い切ってレースカーテンだけにするのも手だ。軽やかで見た目にも涼しくなる。
ドレープカーテンを付ける場合は、素材を選べば暑さや重たさを払拭できる。「リネンは夏にぴったりですが、シワになりやすかったり、洗うと縮んだりする恐れがある。そこでおすすめなのが、リネンライクカーテン。見た目はリネンそっくりだけどポリエステルなので扱いやすい」と説明する。
「西日が入る部屋は、遮光機能のあるドレープカーテンを付けるとかなり室温が変わります。ただし暗くなってしまうので注意しましょう」
また、ブラインドの使い方にもちょっとしたコツがある。「羽を外側を低く、室内側を高くすると、夏場の前上からの日射を効率的に反射してくれますよ」とアドバイスした。
ほかにも・・・
目につく場所に水(海や川など)または風を感じるポストカード、流木などを飾ったり、ランチョンマットをラタンやい草素材に変えることでも手軽に夏っぽさを演出できます。
また、ガラスの風鈴を飾れば目にも耳にも涼やか
教えてくれた人
もりた・めぐみ/「GIFT」代表。住宅やホテル、サロンなどの内装プランニングや小物のスタイリングなどを手掛ける空間プランナー。ホームステージャー1級、インテリアカラースペシャリスト
https://giftinteriordesign.com
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2002号・2024年05月17日紙面から掲載
この記事のキュレーター
- スタッフ
- 東江菜穂
これまでに書いた記事:348
編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。