インテリア
2022年11月11日更新
インストーラー 新築・改修 着工前に依頼を!|イマドキ|ホームシアター&オーディオ入門⑨
ホームシアターやオーディオを導入する際は、「こだわりの映像や音響を楽しみたい!」と同時に「機材や配線をきれいに収めたい」という要望も多いです。そのためにはやはりプロの手が必要。今回は、「インストール(導入計画)」について説明します。
イマドキ
ホームシアター&オーディオ入門⑨
ホームシアター導入のプロ「インストーラー」
新築・改修 着工前に依頼を!
機材や費用 適切に判断
皆さんがホームシアターに興味を持ち、新築時やリフォーム時に「導入してみようかな」とお考えの時には、仮の平面図でも構わないので、お持ちになってホームシアター専門店に相談することをお勧めします。
日本ではあまり知られていませんが、専門店には「インストーラー」と呼ばれるシアターを導入する専任スタッフがいます。欧米では業種として一般化しています。ちなみに私もインストーラーです。
最初の相談では、施主が希望する部屋にシアター導入が可能かどうかを見極めます。多くの現場や事例を経験しているインストーラーは、適切な判断ができます。
導入が可能であれば、必要な機材費と工事費を算出します。手持ちで使用できそうな機材があれば、メーカーや型番をインストーラーに伝えてください。その機器が使用可能なら費用を抑えることができますし、他の機材に予算を回すこともできます。
ただし、シアター機材は日進月歩で2~3年のバージョンの違いで希望のクオリティーがかなえられない可能性もあります。プロのインストーラーはその辺りのアドバイスもできます。手持ちの機器の型式やメーカーは正確に伝えてくださいね。
「インストーラー」とは 施主の要望をくみ取り、ホームシアターのAVアンプやプロジェクター、スクリーン、スピーカーなどを設置するプロスタッフ。機材選びから配線の収め方、コンセントの配置まで細かく調整する
設計・施工側と調整
予算や導入のメドが立ったら、契約を進めていきます。
ここで非常に大切なのは、建物の「着工前」にインストーラー(専門店)と契約し、それを建築士や施工業者に速やかに伝えることです。着工後のインストールは、できないことが増えますし建築費用の追加も少なくありません。
契約が済んだら、インストーラーと建築士、施工業者、電気工事業者で打ち合わせを進めていきます。
打ち合わせの際、中心となるのは建築士です。私は、建築士が描いた図面を基にシアター機材の配置や電気・配管図面を追加して、打ち合わせを進めていきます。
施工業者とはスクリーンを収めるボックスの制作や、点検口、スピーカーの位置、プロジェクターやスクリーンを取り付けるための補強や下地など、建築の内装などに関わる打ち合わせをします。
電気工事業者とは、コンセントやアンテナ端子、LAN端子の位置をはじめ、シアター用の配管などを打ち合わせます。シアターの配線は通常より数が多く、位置によっては使い勝手が悪くなりますし、見栄えにも大きく影響します。
時には機材を収めるための棚や、TVボードの制作、シアターに最適なクロスの相談も受けることもあります。意外とインストーラーの守備範囲は幅広いのです。
新築時やリフォームはシアター導入の最適なタイミングです。音響・映像と同時に「収まり」も重視するのであれば、インストーラーに相談するのがベストだと思います。
とうやま・ひろと/アバック沖縄店長。40年以上、オーディオやホームシアターの仕事に携わる。県内で手掛けたホームシアターは700件以上。好きな映画はレオン、ブレードランナー、グラディエーター。
◆アバック沖縄店 那覇市銘苅323-1
☎098・943・9178
これまでの記事はこちらから。
ホームシアター&オーディオ入門⑨
ホームシアター導入のプロ「インストーラー」
新築・改修 着工前に依頼を!
皆さんがホームシアターに興味を持ち、新築時やリフォーム時に「導入してみようかな」とお考えの時には、仮の平面図でも構わないので、お持ちになってホームシアター専門店に相談することをお勧めします。
日本ではあまり知られていませんが、専門店には「インストーラー」と呼ばれるシアターを導入する専任スタッフがいます。欧米では業種として一般化しています。ちなみに私もインストーラーです。
最初の相談では、施主が希望する部屋にシアター導入が可能かどうかを見極めます。多くの現場や事例を経験しているインストーラーは、適切な判断ができます。
導入が可能であれば、必要な機材費と工事費を算出します。手持ちで使用できそうな機材があれば、メーカーや型番をインストーラーに伝えてください。その機器が使用可能なら費用を抑えることができますし、他の機材に予算を回すこともできます。
ただし、シアター機材は日進月歩で2~3年のバージョンの違いで希望のクオリティーがかなえられない可能性もあります。プロのインストーラーはその辺りのアドバイスもできます。手持ちの機器の型式やメーカーは正確に伝えてくださいね。
「インストーラー」とは 施主の要望をくみ取り、ホームシアターのAVアンプやプロジェクター、スクリーン、スピーカーなどを設置するプロスタッフ。機材選びから配線の収め方、コンセントの配置まで細かく調整する
設計・施工側と調整
予算や導入のメドが立ったら、契約を進めていきます。
ここで非常に大切なのは、建物の「着工前」にインストーラー(専門店)と契約し、それを建築士や施工業者に速やかに伝えることです。着工後のインストールは、できないことが増えますし建築費用の追加も少なくありません。
契約が済んだら、インストーラーと建築士、施工業者、電気工事業者で打ち合わせを進めていきます。
打ち合わせの際、中心となるのは建築士です。私は、建築士が描いた図面を基にシアター機材の配置や電気・配管図面を追加して、打ち合わせを進めていきます。
施工業者とはスクリーンを収めるボックスの制作や、点検口、スピーカーの位置、プロジェクターやスクリーンを取り付けるための補強や下地など、建築の内装などに関わる打ち合わせをします。
電気工事業者とは、コンセントやアンテナ端子、LAN端子の位置をはじめ、シアター用の配管などを打ち合わせます。シアターの配線は通常より数が多く、位置によっては使い勝手が悪くなりますし、見栄えにも大きく影響します。
時には機材を収めるための棚や、TVボードの制作、シアターに最適なクロスの相談も受けることもあります。意外とインストーラーの守備範囲は幅広いのです。
新築時やリフォームはシアター導入の最適なタイミングです。音響・映像と同時に「収まり」も重視するのであれば、インストーラーに相談するのがベストだと思います。
とうやま・ひろと/アバック沖縄店長。40年以上、オーディオやホームシアターの仕事に携わる。県内で手掛けたホームシアターは700件以上。好きな映画はレオン、ブレードランナー、グラディエーター。
◆アバック沖縄店 那覇市銘苅323-1
☎098・943・9178
これまでの記事はこちらから。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1923号・2022年11月11日紙面から掲載