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2022年10月14日更新

後悔しない配置・配線計画|イマドキ ホームシアター&オーディオ入門⑧

今回は、実際にホームシアターを導入する際の配置・配線計画について説明します。軸となるのはスクリーンの大きさです。そして配線面で勘違いされている人も多いのですが、無線での計画は難しいです。その理由も解説します。

イマドキ
 ホームシアター&オーディオ入門⑧ 


「見づらい」「コードがごちゃごちゃ」など
後悔しない配置・配線計画
 
スクリーン軸に決める
ホームシアター導入の際には、最初にスクリーンの位置と大きさを決める必要があります。

シアターの中でも場所を大きく取るスクリーンの中心を軸として、プロジェクターまでの距離を決めます。スピーカーは、その軸からシンメトリー(左右対称)に配置します。

スクリーンの大きさ、プロジェクターの距離と高さには厳密な相関関係があります。

例えば、100㌅のスクリーンを設置したいのであれば、一般的なプロジェクターの場合、スクリーンからプロジェクターのレンズまで3㍍前後の距離が必要となります。例えば120㌅のスクリーンだと3・6㍍前後必要です。

そして忘れがちですが、プロジェクターの本体の奥行きが40㌢ほどありますので、その奥行きをプラスしなければなりません。

また、後方にテレビを設置する2ウェイシアターの場合は、テレビとスクリーンの間に25㌢程度の間隔が必要です。

つまり、100㌅のスクリーンを設置する部屋は4㍍近くの広さが必要になるということです。どうしても距離が取れない場合は、スクリーンを小さくするか特殊なプロジェクター(単焦点)を検討する方法もあります。


100インチのスクリーンの設置に必要な距離

例として、100インチスクリーンをリビングでの2ウェイシアターで導入する場合に必要な距離を計算します。※この事例では、高さの相関関係は除きます。
 ①スクリーンとプロジェクターレンズまでの距離 320cm
 ②プロジェクター本体の奥行き 45cm
 ③テレビとスクリーンとの間 27cm
 ①320cm+②45cm+③27cm=392cm(約4m)



無線と著作権の問題

次は、それらの機器をつなぐケーブルやコンセントの配置・配管などについて説明します。設計段階でも意外と誤解・勘違いされていることが多い部分です。

プロジェクターやスピーカーをつなぐ場合、「HDMIケーブル」や「スピーカーケーブル」を使用します。複数台のスピーカーを設置する場合、1本のケーブルでまとめてつなぐことは基本的にできません。各スピーカーに1本ずつ配線が必要です。

そのため配線計画は非常に大切です。完成後に「配線が気になってDIYで隠そうとしたら、かえって見苦しくなった」という声もあります。特に、新築の場合には避けたい事態ですよね。

「だったらWi-Fiなどを利用して、無線にすれば良い」と思っている方もいらっしゃるでしょうが、そう簡単な問題ではないのです。

「Wi-Fi」とは無線でインターネット通信する方式です。スマホやパソコンなどで使用している人が多いでしょう。このWi-Fiを利用して、パソコンなどの映像をホームシアターのプロジェクターやモニターに送る機材や技術は存在しています。

しかし、それはあくまでも「HDCP(著作権保護技術)」がかかっていない規格にとどまります。一部の限られたプロジェクターを除けば、映画やブルーレイなど、著作権・コピーガードがかけられた映像・音声信号は、基本的にワイヤレス伝送はできないものと思ってください。

ホームシアター導入時の配置・配線計画は、機械や電気に詳しい人でも勘違いしやすく、説明書やインターネットなどで調べても分かりにくいところです。専門知識と経験を必要とするので、特に新築の際には、図面計画段階で、図面をお持ちの上、専門店にご相談することをおすすめします。




とうやま・ひろと/アバック沖縄店長。40年以上、オーディオやホームシアターの仕事に携わる。県内で手掛けたホームシアターは700件以上。好きな映画はレオン、ブレードランナー、グラディエーター。
◆アバック沖縄店 那覇市銘苅323-1
☎098・943・9178


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1919号・2022年10月14日紙面から掲載

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