庭・garden
2020年12月25日更新
【プロがつくる庭】年末年始特別編[1]
プロがつくった庭を取り上げるシリーズの年末年始特別編。今回は、見学可能なレストランや公園の植栽を紹介する。
ガーデンレストラン花さんご(南城市)
一歩入れば異空間 コロナ禍の癒やし
リニューアルに伴い、ガーデンの植物をしっかり剪定した。花々が際立ち、楽園感が増した
リニューアルで魅力増す
非日常感さらにアップ
12月から園内で飼育する純白のクジャクバトや色鮮やかに咲き誇る花々が楽園を思わせる。ハウスの中にはハナレ(別館)を新設。10月にリニューアルオープンした「花さんご」は、非日常感がよりアップした。
「コロナ禍で癒やしを求める人が増える中、心和ませる演出や安心感を強化して皆さんをお出迎えすべく準備を進めてきました」と小波津和子社長は話す。
5カ月間休業していた間に、植物をしっかりと剪定。花の色がさらに際立つ。そこに純白のクジャクバトを迎えた。「ブライダルなどお祝いの席でも、主役と共にハッピーな雰囲気を演出してくれる。県内ではなかなか見られないと思います」
植物に包まれたハナレは、2人~16人まで利用可能。室料3000円で貸し切りにできる。「オゾン発生器なども設置して対策しています。周りを気にせず食事を楽しみたい方にご好評頂いています」。年末年始の小さな集まりにピッタリだが、人気スペースのため事前予約が必要だ。
庭もプチリニューアルして、新しい小道ができたりと、見どころ盛りだくさん。行ったことがある人もない人も、動植物がイキイキと過ごす〝パワースポット〟にお出かけしてみてはいかが?
10月からハウスの中に新設した「ハナレ」。緑に包まれたそこは、室料3000円で貸し切りにできる。安心して食事ができるとして、土日は予約がいっぱいなのだそう
ハナレの中。2人~16人で利用できる。花と鳥、チョウチョで彩られている。開口部からはガーデンの緑を存分に楽しめる
心地良い水音を奏でる滝は変わらず。マイナスイオンたっぷりで癒やされる
ガーデンレストラン花さんご
☎ 098・948・2311
住所:南城市玉城字屋嘉部142
HP:http://hanasango.info/
※火曜定休、12月29日~1月3日は休み。1月4日(月)から営業
中城公園「台グスク」(中城村)
水平線と緑を望む 新エリアで深呼吸
展望台からの眺め。開放感いっぱいで、勝連半島や津堅島なども見渡せる
駐車場やトイレも完備
展望台から大パノラマ
駐車場からでも雄大な海岸線が一望できる。県営中城公園で2020年4月から利用できるようになった「台グスク」エリアだ。同村で一番の高台である中城城跡近くに位置し、広々とした駐車場やトイレ、散策路も整備されている。だが、まだ利用者は少ない穴場スポット。
植物に囲まれた散策路を歩くと、森林浴気分。同公園の比嘉正一所長は「植物の種類が多く、一年中、花や実を観察できます。さらに多様な昆虫も見ることができ、特にチョウは種類や個体数が多く、初夏や秋には乱舞する光景が見られます」と話す。約500㍍という短い距離とはいえ階段や上り坂が続き、展望台に到着すると、なかなかの達成感。目の前には大パノラマで中城湾が広がる。
「森や草地など変化に富んだ場所なので、四季を通して野鳥も観察できますよ。ぜひ遊びに来てください」
息苦しいコロナ禍で、開放感が味わえる新スポット。深呼吸しに足を運んでみて。
植物に囲まれた散策路を歩けば、森林浴気分。コロナ禍の息苦しさから少し開放される。展望台までは500メートルほど
4月から利用できるようになった中城公園の新エリア「台グスク」。駐車場からでも中城湾や街並みが見渡せる。まだ利用者が少ない穴場スポットだ
広々とした駐車場やトイレ、水飲み場や休憩所も整備されている
中城公園管理事務所
☎098・935・2666
中城公園「台グスク」
住所:中城村久場829-3
利用時間:午前9時~午後6時
編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1825号・2020年12月25日紙面から掲載
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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。