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2020年7月31日更新

教えて! 沖縄のコンクリート住宅

コンクリート住宅の気になることについて、県生コン工業組合技術部長・村田旬さんと同組合中南部地区共同試験所所長・蒲牟田孝二さんに教えてもらった

生コンのプロに聞いたQ&A

Q・コンクリート住宅の長所は?
A・台風や地震、火災などの災害に強く耐久性が高いところです


「台風銀座」と呼ばれる沖縄で、これだけ鉄筋コンクリート(RC)造住宅が増えたのは、やはり台風に強いという長所があるからでしょう。大きな台風がきても本土より被害が少ないことからも分かるように、RC住宅はとても頑丈です。
また、耐震性も高く火事にも強い。さらに、東日本大震災の津波でもRC造は流されることなく残っていた例もあります。自然災害が多発する日本の住宅は、耐久性が必要です。安心して住み続けられることがRC住宅最大の魅力でしょう。


Q・昔と今のコンクリートの違いは?
A・今は厳しい検査・基準をクリアした高品質の生コンが提供されていま

 1970年代、海洋博ごろの建築ラッシュに建てられた一部の建物は、塩分濃度の高い海砂が混ざったコンクリートが使われていて劣化が早いものがありました。当時の生コンクリートは、塩分検査が厳格化されていなかったことも原因の一つと思われます。
 現在は検査が義務化され、基準値も明確になっています。例えば、生コンに使われている海砂は原材料の時点で除塩状況を確認。さらに製造工程、完成した製品でも塩化物の含有量試験を行っています。現在、高品質の生コンが安定供給されているのは、そういった仕組みがしっかり確立されているからです。
 
さらに生コン業界では全国統一の「品質管理監査制度」を設け、国家規格である「JIS」の審査に業界独自の基準を上乗せした、より厳しい立ち入り監査を年1回実施しています。
監査基準を満たした工場には、品質の良い生コンクリートを提供できる証として、合格証と「○適マーク」を交付しております。


また、コンクリートミキサー車の後姿を模した「象さんマーク」は、公共事業を適正に受注できる組合「官公需適格組合」であることを国が証明するもので、沖縄県の生コン組合オリジナルマークです。


現在は耐久性や機能性を高めるため高強度や高流動コンクリートの研究が進んでいます。品質確保を踏まえつつ施工性や機能性の高い製品を提供すべく技術提供や指導に取り組んでいます。
 
Q・沖縄では長持ちしないの?
A・きちんとメンテをすれば、子や孫の代まで残せます!


 完成したての家は赤ちゃんです。生まれたばかりのときはお肌(外皮)もつやつやできれいですが、年月がたつとあちこちが傷んできます。家の外装もお肌のケアと同様に早いうちからお手入れをしていれば、きれいなまま寿命を延ばすことができます。
 強い紫外線や台風など、過酷な環境の沖縄でRC住宅は長持ちしないと思われていますが、塗装などを施して“洋服”を着せてあげたり、10年~15年ごとに建物の健康診断をして、必要であれば補修などのメンテナンスを行うことで子や孫の代まで残すことができるのです。
 家は完成した日がゴールではなく、誕生日です。家族と一緒に長生きさせるべく、目と気を配ってあげてください。


Q・コンクリートって何でできているのですか?
A・セメント+石+砂+水です
 コンクリートは、「セメント」、「石(砂利)」、「砂(海砂)」、「水」を混ぜて作ります。現在では品質を高めるために「混和剤(添加剤)」も使われます。材料を練り混ぜたばかりの柔らかいものが「生コン」で、固まればコンクリートになります。
 

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