住まいに関するQ&A
2015年11月6日更新
カーテン|家具選びのイロハ[7]
部屋の中でも大きな面積を占めるカーテンは、選び方ひとつでガラリと空間のイメージを変える。カーテンの展示場「ワールドルーム」代表の新崎一樹さんは、「レールに合わせて採寸を」と助言する。
寸法の測り方に注意
選び方
カーテンレールありき
カーテンを選ぶ際、気を付けたいのはレールの種類。同じ窓でもレールの種類や形状によって、カーテンの幅や丈が違ってきます。採寸の際、幅はカーテンフックを引っかけるつり金(ランナー)の端から端までを計測。丈は、掃き出し窓ならランナーから床上1㌢程度、高窓なら窓下15㌢程度が目安です。
カーテンのひだには、二つ折りと三つ折りがあり、既製品は二つ折りが一般的。光を遮る遮光カーテンでは断熱効果は期待できません。熱を遮断する遮熱カーテンとの違いに注意を。
素材とお手入れ
ポリエステルが人気
カーテン生地の素材としては、伸び縮みや退色が少なく、長持ちするポリエステル100%のものが現在の主流。洗濯用洗剤を使って洗濯機で洗うこともできますが、実はカーテンが最も傷みやすいのは洗濯のとき。洗濯用ネットに入れるか、手洗いするのがベストです。
外国製のカーテンに多いのが、コットンやレーヨンなど天然素材のもの。これらは重厚感や装飾性が魅力ですが、紫外線などで退色しやすいという特徴もあります。また、伸び縮みするので洗濯もお勧めしません。普段のお手入れはホコリをはらう程度にしましょう。
楽しみ方
インテリアとの調和最近はロールスクリーン風のシェードカーテンや、ひだを取らないタブカーテンなども出てきていますが、こうしたタイプは窓のサイズやお部屋の雰囲気に合わせてオーダーメードするのが一般的。既製品にもオーダーメードにも多いのが、厚手のドレープカーテンと薄手のレースカーテンを組み合わせるケースです。床や壁、家具などのインテリアと合わせて、全体的なイメージを固めてから店舗に向かうと、プロのアドバイスも受けやすいでしょう。
夏用と冬用でカーテンを使い分けるなど、季節でコーディネートを変える楽しみ方もあります。
ドレープとレースを逆転
ドレープとレースのどちらに重きを置くかで、色や柄の組み合わせの幅が広がる。ドレープがメーンならレースはシンプルに、その逆もしかりだという。最近はレース使いを楽しむのが人気で、写真のようにシェードカーテンと合わせ、レースを内側にかけるのもアイデア。レースの止め方によって、装飾性もさまざまに楽しめる。
取 材/藤井千加(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「家具選びのイロハ」<7>」第1557号・2015年11月6日掲載