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2025年1月10日更新

黄色い小花 花壇の彩りに|カラクサシュンギク、レモンマリーゴールド|身近で見られる帰化植物㉒

文・写真/比嘉正一
海外から入ってきて、今では県内で普通に見られる帰化植物を解説。今回はキク科の「カラクサシュンギク」と「レモンマリーゴールド」を紹介します。2種とも黄色い小花を咲かせ、花壇の彩りとしても栽培されています。

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黄色い小花 花壇の彩りに
「カラクサシュンギク」「レモンマリーゴールド」

カラクサシュンギク(北米原産)
カラクサシュンギクの花
 
群れ咲きするカラクサシュンギク
 

道路沿いの彩り

草丈10センチから30センチほどに成長する1年生草本で春から秋にかわいらしい黄色い花を咲かせます。昔は、ガーデンセンターで草花として販売されていましたが、いつの間にか野生化し庭園や公園、道路沿いなどに群生しています。

以前、種を道端から採取してきて花壇にまいたら、ぐんぐん成長して毎年のように花を咲かせてくれました。

とても丈夫な草花で暑さにも強いので、道路沿いの彩りとして植えられているのをよく見かけます。
 

カラクサシュンギクはアスファルトから生えるくらい丈夫
 

レモンマリーゴールド(南米~北米原産)


レモンマリーゴールドの花

 


レモンマリーゴールドの草姿

 

葉はレモンの香り

レモンマリーゴールドは南アメリカからメキシコ北部の植物です。その名の通りマリーゴールドに近縁の植物で、葉に触ると強いレモンに似た香りがします。

県内では花壇で栽培されていることが多く、野生化しているのはまだ少ないです。

草丈は30センチから150センチほどになり、年を越すごとに幹が木質化し、低木のようになっていきます。

夏から晩秋に直径3センチほどの鮮やかな黄色い小花を咲かせます。群れ咲きは美しいです。繁殖は主に実生ですが、挿し木でも簡単に増えて花付きがよいので観賞用にもおすすめです。
 


 

1月~2月の公園情報


【平和創造の森公園(糸満市)】
◆有用植物自然観察会

日時/1月25日(土)午前9時30分~同11時   
集合場所/「管理事務所」側休憩所
料金/1000円
定員/10人(小学生以上対象)
講師/比嘉正一氏(学芸員) 
※園内を散策しながら、散策路沿いに生える有用植物の方言名、利用のされ方などを解説する。
 自然を学び、絶景を見て両得の観察会。
電話=098-852-4033


【浦添大公園(浦添市)】
◆食べられる野草の観察と野草料理の試食会

日時/2月1日(土)午後1時30分~同4時
集合場所/「遊び広場」旧管理事務所前  
料金/2000円   
定員/15人(大人対象) 
講師/比嘉正一氏(学芸員)、下地富士枝氏・岩田亜久里氏(野草料理人)
※園内を散策しながら食べられる春の野草、毒植物について観察を行い特徴を解説。
 観察会後は野草料理の試食会を行う。
電話=098-873-0700


【中城公園(中城村)】
◆食べられる野草の観察と野草料理の試食会

日時/2月8日(土)午後1時30分~同4時
集合場所/中城公園  
料金/2000円
定員/15人(大人対象) 
講師/比嘉正一氏(学芸員)、下地富士枝氏・岩田亜久里氏(野草料理人)
※園内を散策しながら食べられる春の野草、毒植物について観察を行い特徴を解説。
​ 観察会後は野草料理の試食会を行う。
電話=098-935-2666

※諸事情で日時が変更になる場合があります。問い合わせ先にご確認ください。


比嘉正一さん
執筆者
ひが・まさかず/1956年生まれ。月刊誌「緑と生活」、東南植物楽園勤務を経て中城公園(北中城村)の所長、沖縄昆虫同好会会長、NPO法人沖縄有用植物研究会理事

毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第2036号・2025年01月10日紙面から掲載

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