手軽で利便性高い 防災頭巾|アウトドア×減災⑮|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2024年6月14日更新

手軽で利便性高い 防災頭巾|アウトドア×減災⑮

那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は、近年見直されている「防災頭巾」について紹介します。

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

 

手軽で利便性高い 防災頭巾

ハンドメイドと市販の防災頭巾

100円ショップで売っている座布団やマジックテープで簡単に作れる防災頭巾(写真上)ですが、市販の防災頭巾(写真下)は難燃素材が使われていたり、音が聞こえやすいよう耳穴が空いていたり、連絡先や氏名を書く欄があったりと機能性に優れていました


頭部や肩など守る

沖縄ではあまりなじみがないと思いますが「防災頭巾」について紹介します。

当連載(2024年3月1日号掲載)で、「防災グッズをアップデート」を紹介したときに、私は頭を守るために「ヘルメット(愛用のバイクのヘルメット)」を追加しました。

沖縄でも地震が少しずつ増えてきています。この原稿を執筆中の6月9日にも恩納村沖で震度2の地震が発生しました。さらに5月27日には、「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射された」と夜遅くにJアラートが鳴り響き、緊張が走りました。

こうした事態の対策として、揺れや衝撃による頭上からの落下物から頭部を守るために「防災頭巾」をおすすめします。防災頭巾はヘルメットと違って首、肩あたりまでしっかりと覆えるので、割れたガラスや電球などの落下物だけでなく火災の火の粉や熱から身を守るのにも向いています。

ただ、全国的にはまだまだ普及していないようで、特に西日本ではほとんど使用されていないようです。かく言う私も防災頭巾は使用したことがありませんでした。当連載(4月5日号掲載)で、名護市防災研修センターを紹介した際に、同センター支援員の敷浪裕さんから話を聞いて利便性を感じました。その時、「ヘルメットの方が衝撃を防ぐのにはとても優れています。ただ、防災頭巾だと、例えば普段は椅子の座面シートや背当てにしておいて、いざというときにスポッとかぶれるという利点もあります」とおっしゃっていました。


簡単・安価で作れる

実際に県内のショッピングセンターや衣料品店に行き、「防災頭巾はありますか?」と5カ所ほど尋ねましたが、取り扱っていたのは1カ所だけで、しかも子ども用のみでした。

「ないならば、作ってみよう!」の精神で、不器用ながら簡易防災頭巾を作ってみました。材料は全て100円ショップで調達。座布団2枚とマジックテープで、安価&簡単に作ることができました。これで、不意のJアラートや地震の時にも素早く対処できそうです。

もちろん使用しないに越したことはないですが、減災グッズとして用意してみてはいかがでしょうか?


ハンドメードの防災頭巾は、小さめの座布団2枚の2辺にマジックテープをくっつけて作りました。
 

普段は椅子に敷いて普通の座布団として使うこともできます


3月1日掲載の「防災グッズのアップデート」と、4月5日掲載の「名護市防災研修センター」の記事は下記URLから見られる

3月1日の記事
https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/special/detail/20984

4月5日の記事
https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/special/detail/21243



文・写真/與那嶺康貴
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。那覇市曙1-8-10、電話=098・866・5365

[HPが新しくなりました!]https://sites.google.com/view/tomoshibito/


毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第2006号・2024年06月14日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2416

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る