外国人向け 防災の手引書|アウトドア×減災⑭|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2024年5月10日更新

外国人向け 防災の手引書|アウトドア×減災⑭

那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は、沖縄県や県内の法人が発行している外国人向けの防災手引書を紹介します。

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

 

外国人向け
防災の手引書


県内の外国人向け防災情報紙
県内の外国人居住者向けの防災手引書。県のパンフレットはルビ付きでやさしい日本語で書かれている。沖縄県国際交流・人材育成財団のハンドブックは日本語以外にも英語やネパール語など7カ国分あり、ダウンロードもできる

2月2日号に掲載した当連載では、沖縄県民向けの「減災・防災ガイドブック(沖縄県建設業協会、沖縄県建設産業団体連合会発行)」を紹介した。県民向けとあり、地震や津波だけでなく台風や集中豪雨などについても取り上げている。下記URLからも読める

https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/special/detail/20770


4月3日の津波警報で

まずは2024年4月3日に、台湾東部で発生したマグニチュード7.7の地震に関して、犠牲となられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆さまに対して心よりお見舞い申し上げます。被災地が一日も早く復興されますことを祈念いたします。

この地震で沖縄本島および先島諸島に津波警報が発令され、最大で12市町村が32カ所の避難所を開設し、少なくとも約2.5万人が避難したとのことでした。

テレビやラジオでの放送や各市町村などのスピーカーから避難の呼びかけがありましたが私自身、軽くパニックになってしまい判断が遅くなるのを痛感しました。

その後のニュースで、観光でいらした外国の方や沖縄在住の外国の方が避難への呼びかけを理解できず、避難していなかったというのを目にしました。そこで今回は職場に外国の方がいたり、外国のお客さまが来ることの多い職種の方に活用していただきたい、防災パンフレットやガイドブックを紹介します。


ルビ付きや多言語版も

沖縄県のホームーページには「沖縄県の外国人住民のための防災パンフレット(やさしい日本語)」が掲載されています。漢字にはルビが振られていて、分かりやすく災害についての情報や行動の指針が書かれていました。少し日本語がわかる人向けのガイドブックになっていると思います。印刷しやすいPDFデータも用意されていました

さらに細かく各国の言語で防災ハンドブックを公開しているところがありました。それは「公益財団法人沖縄県国際交流・人材育成財団国際交流課」のホームページです。「外国人住民のための防災ハンドブック」というタイトルで、特に沖縄で気を付けたい三つの災害(風水害、地震、津波)の情報とその対応について詳しく書かれています。災害知識と日頃からの備え、そして災害に遭った時の行動がとても分かりやすく書かれていました。対応言語は日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、スペイン語、ネパール語、ベトナム語で、PDFも用意されていました。

ちなみに、2月の当連載(2月2日号)では沖縄限定の「減災・防災ガイドブック」を紹介しましたが、津波警報が出た日以降、欲しいという人が増えています。災害は、いつどこで誰に起こるか分かりません。みんなで対応する必要があると思います。


◆インターネットで見られる外国人向けのパンフレット

沖縄県 知事公室 防災危機管理課
「沖縄県の外国人住民のための防災パンフレット」
https://www.pref.okinawa.jp/bosaianzen/bosai/1003555/1003560.html

公益財団法人 沖縄県国際交流・人材育成財団
「外国人住民のための防災ハンドブック」
https://kokusai.oihf.or.jp/project/saigaisapport/handbook/



文・写真/與那嶺康貴
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。那覇市曙1-8-10、電話=098・866・5365

[HPが新しくなりました!]https://sites.google.com/view/tomoshibito/


毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第2001号・2024年05月10日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2395

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る