知識やグッズ備え 被害を「減」らす|アウトドア×減災⑫|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2024年3月1日更新

知識やグッズ備え 被害を「減」らす|アウトドア×減災⑫

那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は、1年間続けた当連載を振り返ります。

 

知識やグッズ備え 被害を「減」らす

これまでに紹介した防災グッズ
これまでに紹介したグッズをかき集めてみました! 防災バッグに防災ボトル、「減災・防災ガイドブック」や備蓄品あれこれです。それぞれの紹介記事はタイムス住宅新聞のホームページから見られます


地震が多い沖縄

私が減災に興味を持ったのは、「沖縄って地震が少ないと聞くのに最近、地震速報が多くないか?」という素朴な疑問から。調べてみると、意外にも沖縄近海では頻繁に(現在も)地震が発生していることを知りました。

その2年前から本紙でアウトドアの連載をしていたこともあり、減災とアウトドアやキャンプを絡めることで、楽しく読んでもらいながら「備え」の意識を少しでも高めることができればと「アウトドア×減災」をスタートしました。

23年4月から始まった連載の期間中にも、さまざまな災害がありました。同年8月には台風第6号が沖縄に襲来し大きな爪痕を残したほか、24年1月には能登半島地震が発生しました。そうした自然災害に対する知識や備えておきたい防災グッズを紹介したほか23年5月、バーベキュー中に消毒用アルコールが炎上して起きた痛ましい死亡事故を教訓に「消毒用アルコールの取り扱い方」などをお伝えしてきました。

12回の連載の中で、湯せんもできる耐熱ポリ袋や、携帯できる浄水器、沖縄に特化した防災ガイドブックを紹介した時は大変反響があり、うれしかったです。


最近、アップデートした防災グッズです。地震などに備えてヘルメットを用意しました。ヘルメットの中に備蓄品を入れることもできるので、あれこれ入れてみました


減災にゴールなし

心掛けたのは、読者の皆さんを暗い気持ちにさせたり、不安を煽ったりしない、ということ。災害はいつ来るか分からないため恐怖を感じますが、知識やグッズを準備することで気持ちを和らげ、安心して日々を過ごせたらと思って書いてきました。

この一年で改めて感じたのは「災害を止めることはできないが、少しでも被害を減らすことはできる」ということ。だから、タイトルは「防災」ではなく「減災」にしたのです。

減災の取り組みにゴールはありません! 最終回っぽい書き方をしてしまいましたが、4月以降も続きます。一緒に防災知識をアップデートしましょう!



文・写真/與那嶺康貴
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。那覇市曙1-8-10、電話=098・866・5365

[HPが新しくなりました!]https://sites.google.com/view/tomoshibito/


毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1991号・2024年3月1日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2128

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る