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2024年4月5日更新

災害を疑似体験 学び深める施設|アウトドア×減災⑬

那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は「名護市防災研修センター」で災害を疑似体験し、減災行動・知識をアップデートしたそうです。

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災害を疑似体験
学び深める施設


名護市防災研修センターに行ってきました!
名護市防災研修センターは、さまざまな災害を体験し、防災行動や知識が学べる施設。利用は、名護市役所のホームページから事前予約が必要。
名護市防災研修センター住所=名護市大北3-31-50/電話=0980・52・3174
https://www.city.nago.okinawa.jp/kurashi/2018090700029/



名護市の施設

2024年の元日に発生した能登半島地震で改めて「災害はいつ、どこで起きてもおかしくない」ことを認識しました。その防災・減災意識をさらに高められる施設を紹介します。

名護市大北にある「名護市防災研修センター」です。さまざまな災害を疑似体験できる施設として7年ほど前にオープンしました。2人から受け入れてくれ、月~土曜日(日曜日、祝祭日、年末年始を除く)1日4回(約40分~1時間ほど)支援員の案内で、さまざまな体験ができます。

施設自体は「シアター」「風水害ゾーン」「火災ゾーン」「地震ゾーン」「わが町・わが家防災ゾーン」の五つで構成されています。

最初にシアターで約15分ほど臨場感のある映像を見ながら災害について学びます。その後、体験ゾーンへ。「風水害ゾーン」では、冠水などで開きにくくなったドアを開ける「水害時脱出体験」ができます。


地震の揺れを体験できる空間もある。揺れとともに家具や照明、窓がきしみ、臨場感がすごかった

地震以外にも初期消火や、水害時脱出体験、煙避難体験などができる


地震体験で気付き

地震を体験できる「簡易地震体験」は、今回一番体験したかった場所でした。テレビやラジオから緊急地震速報が流れ、室内が揺れ出します。窓や照明も音を立てて揺れ、臨場感に驚きました。テーブルの下に隠れながら、ヘルメットがあると安心感が増すと感じたほか、沖縄ではまだ普及が低いという防災ずきんも、普段は椅子のクッションとして敷いておけば、いざというときに頭や首・肩までしっかり守ってくれると気付かされました。

こうした疑似体験をすることで、「この中をどう行動すべきか」「どういう危険が想定されるか」など具体的にイメージできました。

体験後には、支援員と一緒に行動を振り返ることで、減災知識や行動をアップデートできました。

私を案内してくださった支援員の敷浪裕さんのお言葉で印象的だったのが「自助・共助・公助」についてです。まず自分でできることをやり、その次に地域や周りの人たちと助け合う。そうすることで国、県、市町村や消防、警察、自衛隊などの公的機関による「公助」がスムーズに行えるということでした。そして、ここで体験することで災害に直面した時、パニックにならずに行動できるようになってほしいと話していました。

同センターの利用には、事前申請が必要です。名護市役所のホームページからできます。ぜひ、家族や地域の皆さんで、ゴールデンウイークなどに活用されてはいかがでしょうか?



文・写真/與那嶺康貴
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。那覇市曙1-8-10、電話=098・866・5365

[HPが新しくなりました!]https://sites.google.com/view/tomoshibito/


毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1996号・2024年4月5日紙面から掲載

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