「備え」の情報満載 沖縄版ガイドブック|アウトドア×減災⑪|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2024年2月2日更新

「備え」の情報満載 沖縄版ガイドブック|アウトドア×減災⑪

那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は「沖縄限定」の減災・防災ガイドブックを紹介します。

 

「備え」の情報満載 沖縄版ガイドブック

発行/沖縄県建設業協会、沖縄県建設産業団体連合会。備えの情報や、災害時に役立つ情報が掲載されているので、平時に読んだら防災グッズに入れるのもおすすめ


県建設系団体が発刊

「減災・防災ガイドブック」は、(一社)沖縄県建設業協会と(一社)沖縄県建設産業団体連合会が、さまざまな機関の協力のもと発刊した小冊子です。発刊の経緯は、2011年3月の東日本大震災後も全国各地で自然災害が多発したことで、翌12年9月1日(防災の日)に日頃の備えや、災害時の対処法など「もしもの備えの情報」をまとめて発刊。19年には、さらに充実したリニューアル版として改定第2版が発刊されました。

内容は、表紙にあるように「永久保存版の沖縄限定の防災ガイドブック」! 充実の47ページで構成されています。


特に勉強になったのが「もしもの備え」の項目。女性、乳幼児など人に合わせて細かく備えた方が良いものがリストアップされてます


備蓄を詳細に記載

沖縄限定ということもあり「台風や集中豪雨」などもしっかり取り上げられていますし、地震についても沖縄の立地から震源となりうるプレートの詳しい解説がされています。そのほかマグニチュードと震度の違い、津波のメカニズムなど小冊子ながら詳しく書かれていました。

その中でも特に「『もしも』の備え」という項目がとても詳細で勉強になりました。

例えば「日常備蓄」の項目だと、一般的な備えのほかに、女性、乳幼児、高齢者など追加項目が設けられています。

女性であれば数日分の生理用品や化粧水など、乳幼児なら粉ミルク(スティックタイプを20本ほど)や離乳食(1週間分以上・どちらもアレルギー対応のもの)、おしり拭き、おむつ各1パックずつ、高齢者であれば高齢者用食品(おかゆなどを1週間分以上)、常備薬、大人用おむつ1パックなどそれぞれの家族に合わせて準備した方が良いそうです。

特に、能登半島地震でも注目された「ペットの災害対策」については、平時からの対策(しつけと健康管理、鑑札や迷子札、マイクロチップなどの所有者明示、ペットとの避難訓練や避難所以外の預け先の確保など)のほか、災害時の対策としてペット用の備蓄品が掲載されていました。

同冊子には災害時の「避難場所や連絡方法、家族の情報」など記入するページもあります。さらに最終ページには防災関係機関連絡先リスト一覧があるので、もしもの時にもすぐに調べることができます。

今回、少量ではありますが当店にも置きますので興味がある方は、手に取ってみてください。

※同冊子の配布先は県建設業協会本部(浦添市牧港)まや各支部(那覇、南部、浦添・西原、中部、北部、宮古、八重山)など。配布先の詳細は同協会ホームページ(http://okikenkyo.or.jp/bosai_main.htm)で確認を



文・写真/與那嶺康貴
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。那覇市曙1-8-10、電話=098・866・5365

[HPが新しくなりました!]https://sites.google.com/view/tomoshibito/


毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1987号・2024年2月2日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2128

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る