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2023年10月27日更新

[第9回沖縄建築賞 表彰式]施主らとともに受賞祝う

沖縄県内の優れた建築物や建築士を顕彰する「第9回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)の表彰式が10月21日、那覇市の天久テラスで開かれた。建築士や施主、施工会社の代表ら約50人が集まり、受賞を祝った。

受賞した建築士(前列)と、施主、施工会社、審査員ら。前列左から4人目が住宅建築部門正賞の小林進一さん、その右が一般建築部門正賞の仲本兼一郎さん受賞した建築士(前列)と、施主、施工会社、審査員ら。前列左から4人目が住宅建築部門正賞の小林進一さん、その右が一般建築部門正賞の仲本兼一郎さん
 

受賞者に盾や賞状

第9回沖縄建築賞には、住宅建築部門15点、一般建築部門9点の合計24作品の応募があった。その中から6点が入賞、4点が入選作品として選ばれた。

表彰式では入賞者にガラス製の盾と賞状が贈られたほか、入選者、施主、施工会社にも賞状が贈られた。

「ヨナシロのいえ」で住宅建築部門正賞を受賞した小林進一さん(コバヤシ401.Design room)は「盾を実際に手にするととても立派で、改めて身が引き締まります」とコメント。施主の呉屋昌邦さんは「小林さんとアイデアを出し合うなど、楽しかった家づくりが思い出されます」と喜びを共有した。

「謝敷集落の宿」で一般建築部門正賞を受賞した仲本兼一郎さん(STUDIO MONAKA)は「お施主さんや施工会社の方も表彰され、自分たちだけで受賞するよりも喜びが倍増しています」。施工チームの一人、kapokの渡久地克子さんは「オーナーの情熱に力をいただいた取り組み。今後もやんばるの活性化を、施工会社として支えたい」と力を込めた。

古谷誠章審査委員長は総評で「沖縄の生活や建築をより良くする工夫や挑戦が見られた。これから先の働き方や住まい方、集落を維持し存続させる道などをつくっていってほしい」と、建築士らにエールを送った。

古谷審査委員長(左)から賞状を受け取る「謝敷集落の宿」の施工チームの一人、昭建設の金城昭一郎さん
古谷審査委員長(左)から賞状を受け取る「謝敷集落の宿」の施工チームの一人、昭建設の金城昭一郎さん

式では、正賞受賞者によるプレゼンテーションも行われた
式では、正賞受賞者によるプレゼンテーションも行われた
 

第9回受賞者一覧

◆住宅建築部門正賞
「ヨナシロのいえ」小林進一氏、菊池彩加氏(一級建築士 事務所コバヤシ401.Design room㈱)

◆一般建築部門正賞
「謝敷集落の宿」仲本兼一郎氏、岡山泰士氏、森田修平氏(㈱一級建築士事務所STUDIO MONAKA)

◆タイムス住宅新聞社賞
「衣食住創~育む家~」松田まり子氏(松田まり子建築 設計事務所)

◆奨励賞
「具志の二世帯住宅」仲本昌司氏(㈱ADeR)
   
「金城次郎館」濱元宏氏、豊崎孟史氏(濱元宏建築設計事務所+GAB)

「中城ひらやすこども園」平良和礼氏(㈱渡久山設計)

◆入選
「『半内テラス』のある家」久志直輝氏、國定義弘氏(studio jag1級建築士事務所)

「西原の家」金城豊氏、平野悠氏(㈲門一級建築士事務所)

「道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター」比嘉伝英氏(美音SpaceDesign㈱)

「当山公民館」仲本昌司氏(㈱ADeR)

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1973号・2023年10月27日紙面から掲載

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