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2023年10月27日更新

[最優秀賞・優秀賞]第8回こども絵画コンクール入賞作品が決定!

沖縄県内の小学生から夢の家を描いた絵を募り、優れた作品を表彰する「こども絵画コンクール」(主催・タイムス住宅新聞社、共催・インテリア産業協会沖縄支部)。第8回となる今回は、391作品の応募があり、浦添市立前田小6年の吉濱日彩さんの作品が最優秀賞に選ばれた。今回は海や花笠、赤瓦など沖縄らしさがあふれる家も多く見られた。

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沖縄らしさ満載



吉濱日彩さん 前田小6年(浦添市)
『花笠ハウス』

琉球ガラスで作られた花笠のタワーハウスに住んでみたいなと思い描きました。太陽の光がいっぱい入り、住む人やペットも明るく楽しくなるように工夫しました。

◇◆受賞コメント◆◇
3年間応募を続けてきて、最後の挑戦で最優秀賞を受賞出来てうれしいです。細かい部分は色塗りも大変でしたが、諦めずに完成させることが出来て良かったです。沖縄らしさや、家族の幸せがたくさん詰まった明るい家に住めるように、これからもいろいろなことに挑戦し頑張りたいです。


 審査員 
・金城明美さん/審査員長(絵本作家、美東小・北美小 初任者研拠点校指導教員)
・山城一美さん(沖縄職業能力開発大学校 住居環境科特任教授、県建築士会副会長)
・江橋正さん(インテリア産業協会沖縄支部 事務局長、外間幸一支部長の代理)
・仲宗根理樹さん(タイムス住宅新聞社常務、石川達也代表取締役社長の代理)


 審査講評  曲線美と温かみ感じる

花笠の家に琉球ガラスの窓がある! まずそこに輝きを感じました。穏やかな青や桃色の琉球ガラスの外観は見ていて楽しくなります。曲線のお花が生む景観は周りの人も気持ちいいでしょうね。桃色が温かさも感じさせます。低学年の最優秀賞が続きましたが今回、高学年の最優秀賞となりました。おめでとうございます。(金城)

花笠や琉球ガラスなど、沖縄の伝統工芸をモチーフとしたアイデアはとても素晴らしいです。花びらのガラス越しに家族みんなの生活が上手に表現されています。想像力が豊かで、とても良い感性をしています。空中に浮かぶ花笠ハウスはまるでハスの花のようで、移動する花笠カーも含めて一つの未来都市が描かれています。私も将来、住んでみたいですね。(山城)



 


バリ ガイアさん 名蔵小1年(石垣市)
『ポップコーンがとびだすいえ

わたしは、えをかくことがすきです。「こんな家あったらいいな」のコンクールをみたとき、「うわぁ。どんないえにしようかなぁ」とわくわくしました。ポップコーンがとびだすいえがあったら、まい日ハッピーだなぁとおもいました。たべてもたべてもずっとでてくる。かいていると、どんどんたのしくなりました。大きくなったらぜったいこんないえつくりたい!! つくる!!

 審査講評 
元気があふれている絵で、空を飛んでいるポップコーンの勢いやスピード感、遠近感も伝わってきます。家全体がカップで、そこから飛び出したポップコーンはどこまで飛んでいくのかなあ。子どもの表情も生き生きと描かれ、ワクワクした気持ちにさせてくれます。(江橋)





川口拓巳さん 久米島小3年(久米島町)
『いとこもみんなですめるいえ

「地下に秘密基地があるお家があったら住んでみたいな」と思って描きました。みんなが泊まる部屋や水槽、ペットの部屋、畑なども描きました。各部屋、違う色にして色とりどりの楽しい雰囲気のお家にしました。大きくなったら、こんなお家に住んでみたいです! 受賞できて本当に嬉しいです!

 審査講評 
地下にリビングやペットのお部屋、食料保管スペースなどたくさんの部屋が広がっています。各部屋がしっかりとした線で仕切られていて、壁紙も彩り鮮やか。楽しい様子が細かく表現されていて、いとこたちと楽しく過ごせる空間を一生懸命考えて描いたのが伝わってきます。(仲宗根)





山城俊太さん 石嶺小4年(那覇市)
『潜水マンタハウス』

沖縄のきれいな海に住んでみたいな♪ と思ってマンタの家にしました。広い海の世界を見ることができる楽しいお家です。海のグラデーションを工夫しました。沖縄のきれいな海がずっと続いてほしいと願って描きました。受賞できてうれしいです!

 審査講評 
「沖縄のきれいな海に住んでみたいな♪」の思いがたくさん表現されていて目を引きました。家族が集まるキッチン、魚の形をしたテーブル、マンタの運転席などあちこちから海の世界を楽しむ様子が伝わります。サンゴの卵? 魚の泡? の表現は海の深さを感じさせます。(金城)





屋嘉比康虎(やすとら)さん 瀬底小5年(本部町)
『竜宮ハウス』

受賞できてとてもうれしいです。おじいさんとおばあさんになった浦島太郎と乙姫と亀が仲良く暮らす家を描きました。僕は大好きなマンタに乗ってこの家へ遊びに行きたいです。工夫した点は、サンゴでできたテーブル、イス、階段です。他にも階段の下にはお掃除ロボットがいたり、テレビでは地上のニュースが見られたり、電気をホタルイカにしたり、いろいろ想像しながら楽しく描きました。

 審査講評 
自然豊かな瀬底島の海が大好きなんですね。海の生き物たちや、マンタで移動している姿も楽しそうです。イカの照明、サンゴ礁のいすや階段など一つ一つが丁寧に描かれており、描写力に優れています。こんな家があったら瀬底の海ももっとにぎやかになりますね。(山城)



 金城明美審査員長による総評 

力強さと躍動感 カラフルな家も多く

海の家、生き物をモチーフにした家、スイーツの家、緑や赤瓦など沖縄を感じさせる家、笑顔いっぱいの家族がいる家、好きな読書やスポーツができる家など、今回は「家と家族」「人と環境」の関わり方にアイデアを感じさせる作品が多くみられました。寂しさや暑さを吹き飛ばすようなパステルカラーやレインボーカラーを使った家も多かったです。

学年ごとに見ると、低学年は家を懸命に大きく力強く描いていました。幼児期のころコロナ禍になり、外を出歩くことが少なくなり、家が身近で元気の源だったのでしょう。見ているこちらも元気をもらえました。高学年の特徴は「animate(アニメイト)」でした。アニメのような描き方で家族を表現し、今にも手足が動き出しそうな躍動感がありました。

そして、全学年ともそこに丁寧に自分の夢を家に詰め込んでいました。

「家」から笑顔を生み、アイデアあふれる絵を描いてくれた皆さん、本当にありがとうございました。




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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1973号・2023年10月27日紙面から掲載

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