ユーモアで千客万来｜アートを持ち帰ろう（23）

ユーモアで千客万来

光降り注ぐ明るい玄関に飾って

アートギャラリーの関係者から「人気の紅型作家で、小物の作品はあっという間に売れてしまうんです」と紹介されたのが紅型作家・宮城守男。県内での活躍や実績はもちろんのこと、昨年は全国誌でも取り上げられ、２０１９年から横浜ＤｅＮＡベイスターズのグッズに紅型デザインが採用されコラボしたり、星野リゾート「星のや沖縄」の全室の紅型壁紙を制作したりと、ここ数年の活躍だけでも破竹の勢いだ。でもそれも作品を見たら納得。欲しくなる色と柄。紅型作家になりたくて染め一筋で歩んできたというだけあって、作品から紅型への愛があふれている。


染めを立体作品に
説明も付けて作品を見やすく紹介しているホームページ（ＨＰ）の小物の動画をみると思わず「かわいい」とつぶやいてしまった。解説の「学生時代からの夢、染めを立体に、もかないました」というおもいに胸キュンになった。

そんな宮城の立体作品“紅型だいだい招き猫”を、光が降り注ぐ明るい玄関に飾りたい。長寿冨貴の意味をもち右手で金運を招く招き猫。なぜか頭にみかんが載っている。その理由は言葉あそびで「代々（橙・だいだい）栄える」の意。ユーモアで迎えお客さんも笑顔になる。まさに千客万来だ。

 
作家近況

紅型作家・宮城守男
紅型工房「守紅（ｍｏｒｉｂｉｎ）」主宰
琉球びんがた事業協同組合理事長
ホームページ．https://www.morio-bingata.com/
２０２３個展＆グループ展予定
・沖展（会員出品）
・１１月１４日～１９日、首里染織館ｓｕｉ・ｋａｒａで「びんがた組合展」
・年末リウボウアートギャラリーで「干支セレクト展」ク。
 

---

もとむら・ひろみ
那覇市出身。清泉女子大学卒業。沖縄県立芸術大学造形芸術研究科修了。ラジオ沖縄「ＧＯ！　ＧＯ！　ダウンタウン国際通り発」「Ｗｅ　ｌｏｖｅ　ｙｕｍｉｎｇ２」でパーソナリティーを務める

---

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1938号・2023年2月24日紙面から掲載