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2023年2月3日更新
桜、コスモス、梅 花見デイキャンプ[暮らしにアウトドア(23)]
那覇市曙にあるバイク店・沖縄ヤマハの店内で「燈人」というアウトドアグッズコーナーを担当している與那嶺康貴です。今回は、いち早く到来する沖縄の「春」を探しに原付きバイクで出掛け、キャンプ場で花見も楽しみました。
桜、コスモス、梅 花見デイキャンプ
南城市の「くるくまキャンプサイト」でお花見。キャンプ場での花見なら、自分で調理した温かい食事や飲み物も楽しめる
防寒はしっかりと
花見に出かける前に! いくら日中は晴れて気温が高くても、まだまだ2月。風が強いと体感温度がグッと下がりますので、しっかりと防寒着を用意してから出発しましょう。
まずは西原町にある内間御殿を目指します。理由はそこの向かいの畑一面にコスモスが咲いているからです。秋の桜と書くコスモスですが、沖縄では気温の関係で1月~3月が見頃だそうです。コスモス畑の真ん中にはガジュマルの大木。そして、それを囲むようにベンチがあります。そこに腰掛けて風になびくコスモスたちを観賞しました。
県内で有名なコスモス畑はほかにも名護市羽地の水田や読谷村座喜味の読谷中学校前、金武町伊芸区などがあります。
次にバイクで走っていて目に入ってきたのが、南風原町宮城の道路沿いにある小さな公園。そこに美しい白い梅の木々がありました。沖縄で梅の花の花見というと、名護市源河のオーシッタイが有名ですが、琉球民謡「梅の香り」の作詞作曲を手掛けた新川嘉徳の出身地である西原町小那覇の児童公園内にある「梅の香り歌碑」の横にも立派な梅の木がありますよ。
お汁粉でポカポカ
最後に、花見といえば桜ですよね。桜を見ながらデイキャンプがしたかったので南城市知念にある「くるくまキャンプサイト」へ行きました。(※今回はガスバーナーを使用したかったのでキャンプ場を利用しました。公園内やコスモス畑などは火気厳禁の場所が多いと思います。確認の上、マナーを守って楽しみましょう)
私が出掛けた1月末は、まだ時期が早かったらしくキャンプ場内には3本ほど4分咲きの桜の木がありました。それでも鮮やかなピンク色の花を愛でながらテーブルやチェアとガスバーナーをセッティングしました。
ツーリングで冷えた体を温めるため、ガスバーナーにシェラカップを載せて加熱した温かいお汁粉に、これまた網焼きでぷっくり膨らんだお餅を浸してパクリ。
最後はお団子のお供にホットコーヒーも淹れて体の芯までポカポカ。花見に出掛けたはずが「花より団子」になってしまいましたが、思う存分楽しみました。この次はテントも用意して夜桜の下で熱かんとおでんを楽しみたいと思ったのでした。
他にもバイクで走っていて、一面のタンポポや風になびく菜の花なども見つけました。皆さまもこの季節、春を探しにおやつを持って花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。店舗は那覇市曙1-8-10、電話098・867・3359
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1935号・2023年2月3日紙面から掲載