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2021年3月12日更新

専攻外の技術身に付け|県高校ロボット競技大会でアイディア賞!

Vol.8 当連載では、ものづくりの大会で入賞したり難関技能検定に合格などした学生を紹介する。
昨年11月に行われた県高校ロボット競技大会の「アイディアロボット競技」で、八重山商工高校の「ウシュマイ」がアイディア賞(優勝相当)を受賞。同校情報技術科2年のチームメンバー6人は、専攻するプログラミング以外のロボット製作技術を身に付けた。「次回は全国へ」と意気込む。

専攻外の技術身に付け

県高校ロボット競技大会でアイディア賞!
八重山商工高校2年「ウシュマイ」

田邊功磨さん|真栄里藍斗さん|矢吹明斗さん|宮城楓央さん|与那原龍樹さん|比嘉理人さん
(氏名は上写真の並び順。写真は全て学校より提供)


ロボット「ウシュマイ」のリモコン型(写真左)はアームが動き、機体も上下する。自立型(右)は自動で物を運搬する

「アイディアロボット競技」は、コントローラーで操作して動かすリモコン型と自動で動く自立型のロボット2体を使った障害物競走。橋、でこぼこ道などがあるコート内で、CDやテニスボールを運び、その正確さやタイムなどを競う。八重山商工高校の「ウシュマイ」は、独創的なメカニズムで難易度の高い課題をクリア。高い技術得点でアイディア賞に輝いた。

チームリーダーの与那原龍樹さんは、「大会1週間前まで製作に手間取り、心配した」と話す。部品の金属加工や電気回路の組み立て、木材でのコート作りなど、メンバー全員が専攻では学べない技術に携わった。与那原さんは自立型の製作も担当。「以前は先輩たちのサポートが必要だったが、今回は自力で完成させられ、力がついたと実感した。メンバーも新しい技術への挑戦でやる気に満ちていた」と話す。


大会当日、CDを拾って2本橋を渡るウシュマイ・リモコン型。前日まで失敗していた分、渡れた時の達成感が大きかったという

ピンチが一転、成功へ

当日の朝、ロボットのモーターが外れるハプニングが…。会場に同行した、全体サポートの田邊功磨さんが急いで修理した。「きちんと整備できたからか、前日まで失敗していた橋渡りが成功したことが一番うれしい」と笑顔を見せる。同じく全体サポートの比嘉理人さんは、今年が初参加。「ロボットは見るもの触れるもの全てが面白い。次は自立型を作りたい」と意気込む。

メンバー全員とも「次に目指すは全国」と闘志を燃やす。3Dプリンターを使った部品作りなど、新たな挑戦にも意欲的だ。リーダーの与那原さんは「次は、後輩チームと県上位独占を狙いたい」と語った。
 
◆部活顧問・平良大輔先生からメッセージ
ロボット製作に必要な能力を身に付け、生徒自身の力で完成させた。ものづくりを通して人間力も高まった。今回は全国大会が中止になったが、次は全国での活躍にも期待したい。



★難関技能検定に合格した学生や、ものづくりコンテストで入賞した学生を募集します。
 タイムス住宅新聞社(電話=098・862・1155)かメール(h.jyuutaku.jht@gmail.com)にご連絡ください。
 内容を精査した上、記者が取材に伺います。
 

取材/川本莉菜子
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1836号・2021年3月12日紙面から掲載

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