2022年12月16日更新
[沖縄]女性と不動産投資① 「他人も住みたいか?」を意識|女性のための不動産navi⑧
文・川端ゆかり (有限会社とまとハウジング代表取締役)
沖縄クチコミ不動産とまとハウジング®️の川端ゆかりです! コロナとの共存バランスの中、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。私は出張も再開し、リアルでお客さまに会えることに感謝し感動する日々です。そんな出張先でのチェックアウト時に、5千円のクーポン券をゲットという場面がありました。
「他人も住みたいか?」を意識
沖縄クチコミ不動産とまとハウジング®️の川端ゆかりです! コロナとの共存バランスの中、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。私は出張も再開し、リアルでお客さまに会えることに感謝し感動する日々です。そんな出張先でのチェックアウト時に、5千円のクーポン券をゲットという場面がありました。
急いで見た店頭のラインアップにピンとくる商品がなく困っていたところ、パズルを発見! 「スタッフのKが最近パズルにハマってるって話してたな」ということで、彼女にバーの写真がすてきなパズルを渡すことができました。で、また同じことがありまして。こけし発見! 「スタッフUがコレクターだと話してたな」と、彼女に男女対のすてきなこけしを渡すことができました。
何を伝えたいかというと「人に伝えることでチャンスが生まれる!」ということ。パズルが好き、こけしを集めている、と2人が日頃から口にしていたのを思い出し、私がプレゼントしたのが今回のケース。実はこれ、不動産にも言えることなんです。
賃貸と購入、どっちが正解?
私たちもよくご質問いただく「自宅は買った方がいい? 借りたほうがいい?」問題! この問いはもはや「居酒屋で注文した唐揚げに添えられているレモン、かける? かけない?」に匹敵するくらいの大問題で、またどうでもいい問題です。なぜなら、あなたの物語が大切だから。結論から言うと、買ってもいいし、借りてもいい。人生で大切にしたいこと、優先事項はそれぞれなのですから…というと話が終わってしまいますので、売買専門不動産会社の立場から、「自宅を購入」する際についてお話ししたいと思います。
15年後に1800万円の益
・子供が来年小学校入学だし、そろそろ…
・住宅ローンを組めるらしいし、親が頭金は出してくれるし、そろそろ…
・毎月家賃払って、更新料払って-を、かれこれ6年…なんだかもったいない
このような動機から「家を買おう!」と決めたら、自分や家族の通勤通学や生活圏といった日常生活の条件から物件を選んでいくケースが多いでしょう。そこに「投資目線」をプラスしてみることをオススメします。「私が購入しようと思う物件は、他人も住みたい(買いたい!)物件か」ということです。
私の顧客に、家賃8万円の賃貸住宅住まいを経て一戸建てを購入したAさん一家がいました。15年後、売却のご相談をいただき査定すると、昨今の地価上昇+小学校徒歩圏内、高台でリビングから海が見える、というプラス要因が重なり、購入価格より1800万円高く売却できました。つまり、賃貸でそのまま過ごしていたら1440万円の出費だったところを、賃貸より広く条件の良い一戸建てに住みつつ、1800万円の利益を出したということ!
毎月約10万円の住宅ローンはありましたが、購入から10年間は住宅取得控除も夫婦それぞれに適用され、税制面でのメリットもありました。売却益に対しても3000万円までの特別控除で税金は0円でした。
話せばチャンスが広がる
購入時・売却時のご時世や相場、さまざまな条件がうまく絡み合っての結果ですが、不動産相場が上がったタイミングで売る決断をされたのは、Aさんが最初から出口(売却時)をイメージして物件を購入し、不動産相場もチェックしていたたまものだと脱帽です。
「自宅を購入しようと考えたきっかけは?」から始まるお客さまの物語をお聞かせいただきながら、私たち不動産エージェントは「投資目線」も巡らせつつアドバイスさせていただいています。また、お客さまご自身がその思いと物語を周りに話すことから始めると、チャンスはさらに生まれやすくなります。
余談ですが、「ずっと住むから売る予定なんてない」が、思わぬ離婚で「広い家に借金と私」というケースもあります。お気を付けください(おまえに言われたくねーよ! というお声が南から…)。
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住宅の新築や売買、不動産投資、相続、不動産業界で働く女性たちの話題まで、女性の視点で解説! 女性不動産エージェント集団「とまとハウジング」の社員が、自身の経験談なども交えつつリレー形式でつづります。
執筆者
かわばた・ゆかり
1971年、浦添市出身。短期大学卒業後、那覇空港地上職・地元情報誌編集・建設会社不動産部勤務を経て99年(有)とまとハウジング設立。趣味は猫とお酒と読書。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1926号・2022年12月16日紙面から掲載