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2022年4月15日更新

[沖縄]顧客にとってのベストを探る|女性のための不動産navi①

文・砂川綾子(有限会社とまとハウジング 不動産売買エージェント)
こんにちは! 沖縄クチコミ不動産とまとハウジング®不動産売買エージェントの砂川綾子です。女性を中心にヒトスタッフ8人+ネコスタッフ2匹が働いている不動産&軍用地売買専門会社とまとハウジングスタッフによるリレーコラムがスタートです。とある人生のタイミングで不動産と向き合うことになるかもしれない、貴女(あなた)様のヒントになりましたらうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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安全な取り引きをサポート

さて、「不動産売買エージェント」と名乗る私たちは、具体的にどんな仕事をしているのか?エージェントの意味を調べてみると①代理人②仲介業者③国家の秘密業務で働くスパイ(?!)とありました。そのとおり①②の意味合いで不動産を売りたいor買いたいお客さまの間にたち、安心安全に取引を進める役割です。③については、たとえそうであったとしても秘密ですが(^^)
 



自宅の売却査定を相談され…

私たちとお客さまの関係はご相談から始まります。

「返済が不安なため住宅を売りたい」と簡潔なメールで売却査定をご依頼くださった女性。ご住所はとまとハウジングの店舗がある浦添市内の中でも人気地区。相場に人気度をプラスした金額がご提示できそう!と意気込んで査定書を作成しながらも、取得した不動産登記簿謄本には住宅ローンに加え、もうひとつ会社名義で借り入れをした抵当権がついているのが気になりました。

数日後、ご依頼人である女性がご夫婦でご来店くださいました。査定金額のご報告とともに、自宅を売却した場合、売買代金で住宅ローンの返済はできるとしても、会社名義の借り入れ部分は銀行と交渉をして了承を得てからでないと売買は難しいことなどをお伝えしたところ、「実際のところは返済には困っていないのですが…」とご依頼人が口を開きました。「50代も半ばになり老後のことを考える年代となって不安が募ってきた。自宅を売ればローンも返せるし、いろいろな心配ごとが解消できるのではないかと思い査定を頼んだ」とのこと。抵当権の会社は女性のご実家が営んでいることや、高齢のお父様が代表であることなどをお話ししてくださいました。

「査定額は思っていたより高くて安心したが、今売ると父との関係や、会社と銀行の信頼関係にも影響して、新たな心配事を作ることになりそう。まずは父や銀行と事業の今後について話すのが先ですね。現時点では自宅を売るのは保留が良いように思う」とご夫婦と私の結論が一致。(この結論、不動産会社に勤める人間としてほんの少しだけ残念な気持ちもあるのは偽りありません…^^;)

「売ることになったら必ずまた来ます!」とうれしい宣言をいただき、約1時間の面談が終了しました。


大切なのは動機やイメージ

希望金額や土地や建物の広さといった数字的な条件ももちろん大切な情報です。プラス、「なぜ売るのかor買うのか」「売買をすることでどうなりたいのか」といった枝葉の部分、つまり動機やイメージが、実は不動産売買で一番大切なところだったりします。とはいえ、妻・嫁・娘・私自身といった役割ごとに、さらには年齢を重ねるごとに枝葉も増えて視界はモジャモジャ。何をどう判断したらいいか分からない…どうすんのよ、コレ!といったとき…私もあります。

そんな不動産にまつわるモジャモジャを剪定(せんてい)し、お客さまにもすっきり軽やかな気持ちで不動産と向き合っていただくためのお手伝いをするのも、私たち不動産売買エージェントの仕事です。お客さまからお聞かせいただいたお話に、私たちの専門知識と経験を掛け合わせながら、不動産売買は次のステップへ進んでいきます。

次回は「不動産を買いたいとき!物件選びとファイナンシャルプラン」についてです。

住宅の新築や売買、不動産投資、相続、不動産業界で働く女性たちの話題まで、女性の視点で解説!女性不動産エージェント集団「とまとハウジング」の社員が、自身の経験談なども交えつつリレー形式でつづります。

 


執筆者
砂川綾子(すなかわ・あやこ)
1970年、那覇市出身。マンションモデルルームでのアルバイトをきっかけに、とまとハウジング&不動産のお仕事と出会う。不動産売買エージェント歴15年。
https://www.tomato-okinawa.com/

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1893号・2022年4月15
日紙面から掲載

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週刊タイムス住宅新聞編集部

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