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2021年11月26日更新
[鳩さんのつぶやき]⑦|ニッチな視点とつながり大切に|沖縄県宅地建物取引業協会
沖縄県宅地建物取引業協会の広報啓発委員会のメンバーが、日々の業務で感じた、よもやま話をつづります。
協力/沖縄県宅地建物取引業協会
鳩さんのつぶやき⑦
協力/沖縄県宅地建物取引業協会
平安 秀昭
㈱ピース企画 社長
沖縄県宅地建物取引業協会理事
那覇東地区業者会会長
ニッチな視点とつながり大切に
県内初のウイークリー・マンスリーマンションを建てたのは平成6年、27歳のころ。他社が手を付けていない「ニッチな分野」を探していた際、東京で展開していたツカサウイークリーマンションを見たのがきっかけです。
時は、平成3年のバブル時。ノウハウを知りたいと訪ねたところ、「沖縄から来たのなら」と話を聞かせてくれました。
早速、那覇市楚辺に1棟目を建てたところ、2週間で満室に。以来、那覇市内を中心に石垣島、宮古島へと約20棟を展開。ほかにホテル事業として10棟を運営しており、昨年は名護市にもオープンしました。不動産仲介・管理と合わせ、わが社の主力事業となっています。
ウイークリー・マンスリーマンションとは、賃貸マンションで、敷金・礼金なしで出入りでき、家具や家電を備え、ホテルよりも広いのが特徴です。加えて、当社のマンスリーマンションは全室に乾燥機付き洗濯機を完備。出張やイベントなど連泊が必要なビジネスパーソンだけでなく、建築業関係者やスポーツなどの合宿で滞在する学生さんにも喜ばれています。
こうした設備面の充実もさることながら、入居のカギを握るのは何といっても立地。空港や港に近いビジネス街にあることはもちろん、石垣島なら海が見えるロケーションを、飲ミュニケーションが盛んな宮古島なら、飲食店が多くビジネスに便利な街中にと、利用者の動向や地域性も考慮しつつ、建設地を見極める必要があります。
そうした土地をどこに、だれが持っているのか、来県者のニーズはどこにあるのかといった情報を入手するため、旅行会社や地域の方々、横のつながりが強い宅建業協会の会員仲間には、ずいぶん助けられました。私自身も那覇東地区業者会会長を務めて6年目。家主セミナーや法定研修会、地域の業者会ごとに開かれる勉強会などに参加し、日々研さんを積んでいます。
仕事をする上で大切にしているのは信頼関係とニッチな視点。オーナーや取引企業、地域とのつながりを大切に、不動産業界から沖縄を盛り上げていければ幸いです。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1873号・2021年11月26日紙面から掲載