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2021年3月4日更新

コロナ禍の避難所設営③| みんなの防災計画 拡大版[22]

文・長堂政美
2011年に起きた東日本大震災から今年で10年。大きな節目を迎える。そこで今回は「拡大版」として、コロナ禍における避難所設営のポイントについて紹介する。

最後は段ボールを使ったベッドとスリッパの作り方。どちらも避難所生活を改善しつつ、感染症対策にも役立つ。

■段ボールで作るベッドとスリッパ

床の細菌を体に入れない

防災計画を訓練で検証
避難所に使われる施設の多くは本来、生活するための空間でないことがほとんど。そのため、足りないものがたくさんあります。

着の身着のままで来る避難者が体調を崩さないためにも、施設管理者と協議のうえ、カーテン、机、腰掛け、マット、ついたてなど、あるものは何でも使いましょう。例えばカーテンは毛布にも、パーテーションにもなります。

足りないものは作るのも大切。例えばベッドは避難所生活を改善しながら感染予防にも役立つアイテムの一つです。

誰かが通路を歩いたり、風が吹いたりすると、床のほこりやウイルスなどが舞い上がります。床で寝ているとそれらを吸い込みやすくなってしまいますが、ベッドの上だと高さがある分、影響を軽減できます。さらに床からの寒さも緩和されます。

作る際は段ボールベッドのキットがあれば簡単。キットがなくても、同サイズの段ボールがあれば組み合わせて作ることができます。教室の机やイスを並べるのも手です。
また、土足禁止の避難所内で、床に落ちているウイルスを踏まないためにはスリッパが必要。共有は避け、段ボールと新聞紙で一人一人専用のスリッパを作成してください。

避難所を過ごしやすい空間にするには、高齢者や障がい者等のケアを優先しながら、避難者全員で協力するのが一番のポイントです。

キットがある場合


キットがない場合


■スリッパの作り方




①段ボールを凸型にカットし、飛び出た部分に足を乗せる


②足の甲を挟むように先端を折り曲げる


③側面も、足の甲に重ねるように折り、ガムテープで固定する


④新聞紙の上に足を置き、かかとを包むように新聞紙を折り曲げる


⑤足の甲に重ねるように、新聞紙の側面と先端を折り曲げていく


⑥ガムテープで⑤を固定。かかと周りも補強すれば完成


⑦完成!
【設営協力:北中城村社会福祉協議会】






コロナ禍の避難所設営①▶︎

コロナ禍の避難所設営②▶︎



長堂政美
ながどう・まさみ/NPO法人防災サポート沖縄理事長、元沖縄市消防長 ☎098・923・4442
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1835号・2021年3月5日紙面から掲載

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