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2020年8月28日更新

ゆんぢち企画 プロに聞く 仏壇選び、改葬や墓じまい

今年は「ユンヂチ」。お墓の建立や引っ越し、仏壇の購入を検討している人は多い。(公財)沖縄県メモリアル整備協会の東恩納寛寿さんに改葬や墓じまいについて聞いた。

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墓についてのQ&A

1「改葬」「墓じまい」とは?
A・「改葬」は、埋葬されたご遺骨を他の墓や納骨堂などに移すことで、「墓じまい」は改葬したお墓を完全に廃止することです。


改葬に伴う出骨式の様子 

「墓が離島にあって、管理ができない」「老朽化していて危険」「立ち退きになった」などの理由で、お墓に埋葬したご遺骨を他の場所へ移す、つまり「改葬」をする人は増えています。
 さらに「お墓を引き継げない」という理由から、遺骨を納骨堂や永代供養墓に移して、完全に墓を閉じる「墓じまい」をする人も年々増加しています。当協会でも年間300件以上の改葬・墓じまいのお手伝いをしています。
 管理する人がいなければ、無縁墓になってしまう恐れもあります。こうした状況は沖縄だけでなく、日本全国で深刻な問題となっています。


Q2・改葬、墓じまいに適した日取りは?  
A・思い立ったが吉日です!

 旧暦で、数年に1度閏月をはさみ1年が13カ月になることを「ユンヂチ」と言います。墓の建立や仏壇の購入などにも良いとされていますが、最近は気になさらない方も多いです。改葬を必要とされる方には、それぞれ事情やお悩みがあると思います。ですから、思い立ったが吉日。実施できるときに行うのが最善です。


Q3・墓を引き継ぐ人がいない。  
A・墓じまいをして、「永代供養」する方が増えています。

 継承者問題を解決する供養方法として注目されているのが「永代供養」です。霊園や寺院がお墓の管理を請け負い、子孫の代が途絶えても永代にわたって供養を続けてまいります。県内でも永代供養を行う管理型公園墓地は増えています。80代の女性が「お墓の継承者がいない」と当協会へ相談に来ていたのですが、永代供養の話を聞き、「20年の悩みが20分で解決したさー」と喜んでおられました。

改葬の流れ
 改葬の際、当協会ではまずお墓の内部調査をして、お骨の状態や数を確認します。想定より多く納骨されていることもありますが、お客さまと相談しながら出骨式当日までに対応していきます。

1・墓の内部調査

 当協会では、出骨をスムーズにするために事前に墓を開けて骨の状態や数を確認して見積書を提出しています。


2・改葬許可証の取得  

改葬の前には現在の墓がある市町村の役所で「改葬許可証」の取得が必要です。書類の準備は複雑なので、プロにサポートしてもらうのが良いでしょう。


3・出骨式

 現場周辺の簡単な除草作業やお墓の清掃を行ったのち、このお墓での最後の法要を行います。多くの方が、ご住職を呼んで「閉眼供養」をしていただき、ご焼香をして出骨するという手順を踏んでいらっしゃいます。


4・墓からの出骨
 お墓を開けてご遺骨を取り出し、納骨先へ移送します。

コロナ禍で生前契約が増加
(公財)県メモリアル整備協会・終活支援部 東恩納寛寿部長

10年ほど前は、改葬や墓じまいに対する理解があまりなく、二の足を踏む方もいらっしゃいました。ですが、時代の変化と共に供養の形も変わってきています。当協会でも皆さんのお悩み・要望を聞きながら、約3000件の改葬を手掛けてきました。特にコロナ禍では、お墓や永代供養の生前契約が増加しました。10万円の給付金を永代供養に充てる方も多くいらっしゃいました。(当協会の永代供養はお1人様総費用10万円)。
私は40代ですが、すでに終活を始めています。万が一、明日何かあっても、家族が困らないため、自分が困らないために。


※改葬・墓じまいに関する問い合わせは(公財)沖縄県メモリアル整備協会
(電話=0120・202・869)

 

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この記事のキュレーター

スタッフ
東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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