家づくり
2019年4月19日更新
生活時間に合う家事から|ママが笑顔になる家づくり[1]
友人やお施主さんと盛り上がる話題(愚痴?)の一つに「パートナーとの家事分担」があります。図面やカタチには表現しにくい問題ですが、「暮らし方」を考えるときにはとても重要なテーマだと思うので、夫への感謝も込めつつ「男性の家事参加」についてアレコレ書いてみたいと思います。
パートナーとの家事分担
笑顔になる家づくりなんて難しい!?
家に居づらいパパとつらいママ
友人やお施主さんと盛り上がる話題(愚痴?)の一つに「パートナーとの家事分担」があります。図面やカタチには表現しにくい問題ですが、「暮らし方」を考えるときにはとても重要なテーマだと思うので、夫への感謝も込めつつ「男性の家事参加」についてアレコレ書いてみたいと思います。
親世代の頃からは変化しているとはいえ、男性は相変わらずの長時間労働だし、その一方で女性は家事育児を負担するためやむを得ずの短時間勤務。家事育児に関わるチャンスが減ることで家に居づらくなるパパと、精神的・体力的・経済的につらくなるばかりのママ。これでは「笑顔になる家づくり」なんて難しいです。
ということで今回は、男性の家事参加の様子を、私の夫と友人パパのことを通してご紹介したいと思います。
仕事復帰を機に
「洗濯」は夫が担当
わが家では、私の仕事復帰を機に、夫が「洗濯」を担当することになりました。夜遅くに帰宅する夫は、洗濯機を動かしながら夕飯を食べて片づけ、その後で映画やスポーツを見ながら洗濯物を部屋干しして、ビール&タブレットを触りながら洗濯物を畳んでいます。工夫したのは音の静かな洗濯機を買うことと、テレビから離れないで作業できるようにリビング回りに室内干しのスペースを用意していること。帰宅後のリフレッシュを兼ねた家事参加なので、たまにサボりながらも続いています。
また、私の友人パパは朝ごはんづくりを担当しています。帰宅が不規則な彼には計画的に動きやすい朝の方が家事参加しやすいのだそう。そんな彼の工夫は、朝ごはんのメニューを「具だくさんみそ汁」にすること。栄養満点ながらも「作る・食べる・片づける」の時間短縮ができて合理的。食洗器の導入でさらに効率アップを図るようなので、今後の進化がとても楽しみです。
どちらにも共通しているのは、自分の時間に合った家事を選ぶことと、ちょっとした工夫で男性なりの家事参加をしていること。ママだって好きなようにやりたいですけど、それについてはまたいつか...。
1
2 【写真1・2】夫が購入してくる洗濯グッズは干し場の棚に
3 【写真3】夫のPCコーナー。一人の時間を過ごしながら干し&畳みも
家事経験がアイデアにつながる
生活力と気付き力がアップ
さて、夫や友人パパの様子をみていると、家事の経験を重ねている人は他のことにもよく気が付くようになることが分かります。実際、夫も生活力がスキルアップしていますし、友人パパもよく気が利くデキル男です。
男性の家事参加は、女性の負担が減るだけでなく、家事経験で男性の気付き力をつけることが大きなポイントになるかと思います。その力は暮らしを豊かにするアイデアを生むことにつながるので、家づくりを考えているパパさんたち! ぜひ家事経験を重ねて、男性視点のアイデアを私たち女性建築士にも教えてくださーい。
執筆者
とうばる・あゆこ
1975年那覇市生まれ。2級建築士。県内の設計事務所の勤務をへて、2002年にK・でざいんに入社。戸建て住宅や集合住宅の仕事に携わる。趣味は寄席で落語を聞くこと。㈲ K・でざいん 098‐835‐5518
笑顔になる家づくりなんて難しい!?
家に居づらいパパとつらいママ
友人やお施主さんと盛り上がる話題(愚痴?)の一つに「パートナーとの家事分担」があります。図面やカタチには表現しにくい問題ですが、「暮らし方」を考えるときにはとても重要なテーマだと思うので、夫への感謝も込めつつ「男性の家事参加」についてアレコレ書いてみたいと思います。
親世代の頃からは変化しているとはいえ、男性は相変わらずの長時間労働だし、その一方で女性は家事育児を負担するためやむを得ずの短時間勤務。家事育児に関わるチャンスが減ることで家に居づらくなるパパと、精神的・体力的・経済的につらくなるばかりのママ。これでは「笑顔になる家づくり」なんて難しいです。
ということで今回は、男性の家事参加の様子を、私の夫と友人パパのことを通してご紹介したいと思います。
仕事復帰を機に
「洗濯」は夫が担当
わが家では、私の仕事復帰を機に、夫が「洗濯」を担当することになりました。夜遅くに帰宅する夫は、洗濯機を動かしながら夕飯を食べて片づけ、その後で映画やスポーツを見ながら洗濯物を部屋干しして、ビール&タブレットを触りながら洗濯物を畳んでいます。工夫したのは音の静かな洗濯機を買うことと、テレビから離れないで作業できるようにリビング回りに室内干しのスペースを用意していること。帰宅後のリフレッシュを兼ねた家事参加なので、たまにサボりながらも続いています。
また、私の友人パパは朝ごはんづくりを担当しています。帰宅が不規則な彼には計画的に動きやすい朝の方が家事参加しやすいのだそう。そんな彼の工夫は、朝ごはんのメニューを「具だくさんみそ汁」にすること。栄養満点ながらも「作る・食べる・片づける」の時間短縮ができて合理的。食洗器の導入でさらに効率アップを図るようなので、今後の進化がとても楽しみです。
どちらにも共通しているのは、自分の時間に合った家事を選ぶことと、ちょっとした工夫で男性なりの家事参加をしていること。ママだって好きなようにやりたいですけど、それについてはまたいつか...。
1
2 【写真1・2】夫が購入してくる洗濯グッズは干し場の棚に
3 【写真3】夫のPCコーナー。一人の時間を過ごしながら干し&畳みも
家事経験がアイデアにつながる
生活力と気付き力がアップ
さて、夫や友人パパの様子をみていると、家事の経験を重ねている人は他のことにもよく気が付くようになることが分かります。実際、夫も生活力がスキルアップしていますし、友人パパもよく気が利くデキル男です。
男性の家事参加は、女性の負担が減るだけでなく、家事経験で男性の気付き力をつけることが大きなポイントになるかと思います。その力は暮らしを豊かにするアイデアを生むことにつながるので、家づくりを考えているパパさんたち! ぜひ家事経験を重ねて、男性視点のアイデアを私たち女性建築士にも教えてくださーい。
執筆者
とうばる・あゆこ
1975年那覇市生まれ。2級建築士。県内の設計事務所の勤務をへて、2002年にK・でざいんに入社。戸建て住宅や集合住宅の仕事に携わる。趣味は寄席で落語を聞くこと。㈲ K・でざいん 098‐835‐5518
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1737号・2019年4月19日紙面から掲載