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2017年12月1日更新

第5回県造園技能競技大会「軽トラ庭園に職人技を凝縮」|和風庭園を見る

約2メートル×1.4メートルの軽トラックの荷台が和風庭園に早変わり。県内の庭師が腕を競う「第5回県造園技能競技大会」(主催・日本造園組合連合会沖縄県支部)が11月11日と12日、那覇市の波の上うみそら公園で開かれた。テーマは「沖縄風竹垣のある庭」。工事費の上限は30万円で、制限時間は約5時間。出場作品5点と特別参加の庭2点を、同連合会の我如古満支部長の講評と共に紹介する。


金賞

金城グリーン

金城健太郎さん
高江洲直人さん
影山彰さん

【講評】
主木であるガジュマルの背後にあるのは琉球竹垣「チヌブ」。大きな隙間が、向こう側の公園の緑をも庭の一部として取り込んでいる。赤土で作った土塀を用いたり、オオタニワタリが青々と茂っていたりと、沖縄らしい作品。庭の完成度だけでなく、予算内で収め、工事の段取りも良かった。総合的な評価で金賞となった。

【作庭した金城健太郎さんのコメント】
使用した植物や造作の素材は、県内で手に入る身近なもの。例えば土塀の上部には、クバ製の「笠木」をあしらった。そういったことが「沖縄らしさ」につながったと思う。




銀賞

末吉園

山川佳久さん
宮城辰彦さん
浅野遊子さん

【講評】
「古民家の裏庭」のような素朴な雰囲気。ダイナミックな竹と足元の緑のバランスもよく、きれいにまとまっている。こちらも金賞の作品と同じく、特別な材を使っていないところも評価のポイントとなった。ただ、竹垣がチヌブではないのが残念だった。




銅賞

豊造園

眞榮里一善さん
眞榮里大善さん
下地直也さん

【講評】
琉球石灰岩をダイナミックに使った、迫力ある庭。足元にはゴツゴツとした年季の入った石。そのうしろには背の高い竹垣をあしらうことで立体感もある。ただ、岩が重たい印象。置き方や数を少し工夫した方が良かった。




奨励賞

平成造園

前田卓志さん
與那嶺将臣さん
輿水吏さん

【講評】
全体を竹で囲って神秘的な雰囲気を出している。首里のひーじゃー(樋川)を表したという。面白さはあるが、囲い過ぎて庭の内部がよく見えない。写真右側のガジュマルが荷台からはみ出しているのが規定違反でマイナスとなった。




奨励賞

塩浜園芸

横須賀利一さん
宮城健一郎さん
嘉数信子さん

【講評】
地元である名護産の竹を使用している。板の仕切りが重たい印象。どっしりした灯籠も相まって、窮屈な印象になってしまっている。





特別参加

県立具志川職業能力開発校
造園ガーデニング科


【講評】
20人の生徒が2班に分かれて、力を合わせて造り上げた作品。まだ粗削りではあるが、頑張りは感じる。将来、県内の造園業界を盛り上げてくれることを期待している。

 


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1665号・2017年12月1日紙面から掲載

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