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2017年2月10日更新

メジャーな品種[ストレリチア]|植物と器で楽しむ Interior green⑪

インテリアグリーンを楽しむコツと上手な育て方を、プランタドールの新城圭吾さんがレクチャー。扇状のフォルムが印象的な「ストレリチア」は、葉の形状によってさまざまなタイプがあるのが魅力的だ。

 ストレリチア 
印象的な扇状の形


扇状になった葉のフォルムが印象的なストレリチア レギネ


ストレリチアってどんな植物?
樹形やサイズ比較的そろう  葉の形状でタイプさまざま
バショウ科ストレリチア属の植物になります。扇状のフォルムは、奥行きをあまり気にせず飾れる点がいいですね。また、樹形やサイズのバラツキが少ないのもこの種の良さかと思います。サッカー選手で例えますと、元コロンビア代表「ミスターインサイド」バルデラマといったところでしょうか。
ストレリチアの中には葉が大きいタイプやシャープなタイプ、スプーンタイプ、葉が退化したタイプと、いろいろなタイプがあるのもこの品種の“魅緑”の一つかと思います。

育てる上で気を付けたいこと
自然光入る明るい室内で  高温・乾燥は害虫発生に
室内の自然光がたくさん入る明るい場所を好みます。耐陰性は普通ですが、光が足りないとフォルムが崩れたり新葉が弱々しくなるので注意してください。寒さには弱く、10度以下の環境には適していないのですが、ここ沖縄ではあまり気にせず年間通して楽しめるかと思います。
風通しが悪く空気中の高温・乾燥が続くと、天敵のハダニやカイガラムシが発生しやすくなるので注意します。水やりは、環境にもよりますが、土の表面がしっかり乾いたらたっぷりあげましょう。その際、葉の表裏にしっかり霧吹きで吹きかけると害虫予防になりますので忘れずに。


圧迫感なくスッキリと


器でシャープさ生かすストレリチア
打ちっ放しの住宅の吹き抜けスペースに、高さと重みのあるグレーの器にストレリチアノンリーフユンケアを合わせた例。外壁の色合いより濃い器に合わせることで空間にメリハリができてシャープな曲線が生き、よりインテリア性が高まりました。飾るスペースが限られている場合は、広葉の種類より曲線や葉が小さい種類などの方が空間に圧迫感を与えず、植物がなじみます。



間接照明生かす空間バランス
間接照明を生かしてスポット的に植物を置きたいとの要望に合わせた一例。画像では分かりづらいですが、白色のクロスに合わせて同色の濃い色合いの器にストレリチアノンリーフユンケアを合わせました。一番のポイントは、間接照明と、器まで含めた植物トータルの高さとの間に、程よく空間が取れていること(理想は20~25センチ)。また飾るスペース内に植物全体のフォルムが収まっていること。この2点を意識して、器や植物をセレクトして納品し、バチっとはまった時は、思わず「オージーザス!」と感謝したくなったほどです。



高さ出しなじませる
カウンターに植物を置いた一例。カウンターから天井まで空間があり、目線より低い植物だと空間の遊びが多く出るため、ある程度高さがありつつ圧迫感が出ないよう意識しセレクトしたのがストレリチアレギネです。それもサイズが小さく、葉も3~4枚と理想的だった個体。器も木のカウンターに合わせ、同系色に近い明るめの器にしたことで、より空間になじんだと思います。


 こぼればなし 
シーンに応じ選択
ストレリチアにもいろいろ種類があるのはご存じでしょうか。一般的にストレリチアで検索するとストレリチアレギネが出てくるかと思います。このストレリチアレギネの花(写真①)は切り花としても流通し、「極楽鳥花」の名で有名ですよね。また、ストレリチアニコライ(写真②)としての名ではあまりなじみがなくても、「オーガスタ」と聞けばピンとくる方も多いかと思います。そのオーガスタもストレリチア属の仲間です。ただオーガスタは大型になるため、商業施設やホテルなど空間が広いところでこそこの種の魅力が生かされると個人的には思います。
 数年前までは高値で取り引きされていた「ストレリチアノンリーフジュンセア」(写真③)や「ストレリチアノンリーフユンケア」などのスプーン状の葉が退化した変種も、最近では流通が安定し見かけるようになりました。ストレリチアでも飾るシーンに合わせ選択する種類が増えたことは、とても喜ばしいことだと思います。



②ストレリチアニコライ ③ストレリチア ノンリーフジュンセア ④ストレリチアレギネドゥワーフ


執筆・提案

しんじょう・けいご/PLANTADOR代表。「花屋Ru-ga」で植物についての基礎・応用を学び、2009年に独立。14年に浦添市大平に販売店舗「PLANTADOR Segundo」をオープン。主に植物の室内コーディネート、住宅の植栽、植物販売などを手掛ける


『週刊タイムス住宅新聞』Interior green<11> 第1623号 2017年2月10日掲載

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