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2017年1月13日更新

メジャーな品種[ドラセナ コンシンネ]|植物と器で楽しむ Interior green⑩

インテリアグリーンを楽しむコツと上手な育て方を、プランタドール代表の新城圭吾さんがレクチャー。細長い葉がすがすがしい印象の「ドラセナ コンシンネ」は、バリエーション豊かで好みの仕立てを選べるのが魅力だ。

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細長葉すがすがしく

メジャーな品種[ドラセナ コンシンネ]
Q.ドラセナコンシンネってどんな植物?
柔らかさと力強さ兼ね備え葉色もバリエーション豊富
リュウゼツラン科ドラセナ属の植物で、インテリアグリーンの中ではメジャーな植物です。細長い葉っぱがすがすがしい雰囲気を感じさせ、葉色も個性的でバリエーション豊富です。葉は柔らかなイメージですが、幹肌の印象は硬く、力強さを感じます。サッカー選手で例えますと、力強いフィジカルと華麗なテクニックを兼ね備えていた元ブラジル代表のゼ・ホベルトといったところでしょうか。

Q.育てる上で気を付けたいことは?
明るく風通しの良い室内で高温・乾燥避け葉に霧吹き
一年を通して比較的明るく、風通しの良い室内で管理するのが適しています。耐陰性は普通です。寒さには弱く、10度以下の環境には適していませんが、ここ沖縄では年間を通して楽しめると思います。県内では、庭先に植えられて大木になっているものも、たまに見かけます。
風通しが悪く、空気中の高温・乾燥が続くと、天敵のハダニやカイガラムシが発生しやすくなるので注意しましょう。水やりは環境にもよりますが、土の表面がしっかり乾いたらたっぷりあげます。その際、葉の表裏にしっかり霧吹きで水を吹きかけると害虫予防になりますので、忘れずに。


柔らかなイメージの細長葉に対し、幹肌は力強さがあるドラセナ コンシンネ。写真は一般的に流通している「コンシンネ・マジナータ」
 

多彩な品種で彩り

幹の曲線でリズム生む

白壁で、ベージュ系フローリングの室内に「コンシネ・ホワイボリー」を合わせた一例。ライトグリーンの葉と曲線が白壁に映えて、空間にリズムが生まれました。

白い空間に鮮やかに映える

真っ白な空間に、目の覚めるような発色の「コンシンネ・ノルジム」をスタンドタイプの器に合わせて配置。この品種はまだ流通量が少ないため、一般市場で購入できるのは少し先かと思います。ノルジムと同種の「コンシンネ・ホワイボリー」でも、爽やかな印象を与えるので良いと思います。

ちょっとした場所に

ちょっとしたスペースに植物を置きたい時もオススメです。写真は「コンシンネ・マゼンタ」。木目調の空間に合わせて器も同系色にすることにより、なじみやすくなります。


シャープに決める

天井が高いため、樹形は幅をとらず、重たい印象にならないようシャープな「コンシンネ・マジナータ」をセレクト。スッとした樹形のため、器の高さを極力抑えると空間とのバランスが良くなります。


こぼればなし
タイプはいろいろ
コンシンネは寒さに比較的弱いので、県外では冬場は温室で暖房をつけたり、室内に取り込むなどの防寒対策が必須。でもここ沖縄では通年で露地植えが可能です(下写真)。

コンシンネにはいろいろな葉色があるのをご存じですか? 一般的に流通している「コンシンネ・マジナータ」や「コンシンネ・ホワイボリー」、「コンシンネ・レインボー」=②は、よく見かける品種かと思います。この3種類以外に、「コンシンネ・マゼンタ」=①、「コンシンネ・ノルジム」、「コンシンネ・パメラ」=③など、まだ流通量は少ないのですが市場に出回り始めている品種もあり、その種類はバラエティーに富んでいます。ライフスタイルに合わせて、好みのコンシンネを探して楽しむのもいいと思います。


①葉色がワイン色に近い「コンシンネ・マゼンタ」


②一般的に流通していて、よく見かける「コンシンネ・レインボー」


③他品種より繊細な雰囲気で、葉と葉の間が密な「コンシンネ・パメラ」



執筆・提案
しんじょう・けいご/PLANTADOR代表。「花屋Ru-ga」で植物についての基礎・応用を学び、2009年に独立。14年に浦添市大平に販売店舗「PLANTADOR Segundo」をオープン。主に植物の室内コーディネート、住宅の植栽、植物販売などを手掛ける
『週刊タイムス住宅新聞』Interior green<10> 第1619号 2016年1月13日掲載

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