企業・ひとの取り組み
2025年12月19日更新
【人物紹介】営業職→建物の塗装業者に転身した43歳社長 沖縄で4社のみの施工店に成長させる|ひと
中城村で塗装や防水工事を行っている「護佐丸ペイント」。代表取締役の宮城俊介さん(43)は「補修を行う事でより安全できれいな状態になり、お客さまに喜んでもらうのがうれしい」と仕事のやりがいを語った。
未経験から技術と知識を積み重ね
美観の向上と保護 丁寧に
AKI(株) 護佐丸ペイント
代表取締役
宮城俊介さん
〈プロフィル〉
みやぎ・しゅんすけ/1982年、宜野湾市出身。大育高等専門学校卒業。金融関係の職場で勤務した後、2010年に「AKI(株)」を設立。15年から「護佐丸ペイント」として塗装業務全般を行っている。趣味はバイク。
◆AKI(株) 護佐丸ペイント
中城村伊舎堂647-3 1F
電話=098-917-5671
https://www.miyagi-toso.com
―「護佐丸ペイント」誕生の経緯は?
元々は金融関係の仕事をしていましたが、休みたいときに休めない環境で働いていました。そんな中、家庭環境が変化し、自分で働く時間を決めたかったので退職。2010年に塗装の営業を行うため、「AKI株式会社」を設立しました。
当初は営業がメインで、塗装作業は職人に依頼していました。しかし、依頼してでき上がった完成物と、お客さまから話を聞いている自分の仕上がりのイメージに差があり、お客さまと職人の間で何度もやりとりするのが大変でした。そこで、自社で塗装もした方がトラブルが減って効率も良いのではないかと考え、護佐丸ペイントとして少しずつ一括で業務を引き受ける方針にしました。
とはいえ、その時点では塗装の経験はありませんでした。現場で作業内容や技術を覚え、塗料や補修材について不明な点があったら販売店の方に相談しながら知識を身につけていきました。その結果、建築塗装の一級技能検定と2級建築施工管理技士の資格を取得したほか、県内では4社しかない販売店から選ばれた施工店しか取り扱えない塗料を扱わせてもらえるようになりました。自分の仕事の姿勢を評価していただいてうれしかったですね。

塗装をする前(写真左)と後(右)。爆裂補修も施し、建物を美しく長持ちさせる
―大変だった時期は?
コロナ禍は外壁塗装の依頼が激減して大変でしたが、ありがたいことに小さな工事をお願いされて、なんとか乗り切りました。別の事業を始めようと思うきっかけにもなりました=下記参照。
―業務で大切にしている事は?
建物をしっかりと観察することを意識しています。私たちは塗装業者ですが、業務の本質は建物の美観の向上と保護です。ただ塗装をするだけではなく、必要に応じた補修を行うことで、よりきれいな状態で引き渡すことができます。お客さまに喜んでもらえるような丁寧な仕事を心がけています。
他にも、足場を組んで作業する場合、ベランダや玄関がある側はまとめて施工し、生活への影響を最小限に抑える工夫をしています。
―今後の目標は?
不動産の営業をやりたいと思っていた時期もあったほど、不動産業に興味があります。昨年宅地建物取引士の資格を取得しました。塗装をしながら建物を売りたいお客さまもいらっしゃるので、その需要に応えられるように少しずつ準備ができたらと考えています。
憩いの場所を目指して
女性向けのケアサロンも経営

ケアサロン ピアチェーレの様子。こぢんまりとした空間で、落ち着いて施術を受けられる
コロナ禍をきっかけに事業の多角化を考え、2023年からケアサロン「piacere(ピアチェーレ)」をオープンさせた。女性向けに脱毛、ネイルケア、筋膜ケア、ヨモギ蒸しの四つのメニューを行っている。
施術を担当しているのは俊介さんの妻の明子さん。「社長が脱毛事業を始めたいと器具を買ってきたときは驚きました」と当時を振り返る。お客さまがかしこまらず、気軽に立ち寄れるような空間になるように心がけているそう。
明子さんは「将来はもっと広い場所で、体も心もリラックスできる憩いの場をつくれたら」と今後の抱負を楽しそうに語った。
取材/伊波克朗
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第2085号・2025年12月19日紙面から掲載











