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2023年2月24日更新

大好きな沖縄で心豊かに|塚本信さん(イペーファクトリー(株)、BOND okinawa代表取締役)|家々人々[130]

「沖縄が大好き」と笑顔で話す塚本信さん(50)。沖縄に移住して6年。沖縄の伝統工芸品を扱うBOND okinawaに続き、県内外の厳選食品を扱うイペーファクトリー㈱も創業。食も含めた心豊かな暮らしの提案に力を注ぐ。

大好きな沖縄で心豊かに

つかもと・まこと/1972年、愛知県出身。東京で約25年、オーガニック食品専門会社の営業に携わる。2017年に退職し、沖縄へ移住。同年9月、沖縄の伝統工芸品を扱うBOND  okinawa(ボンドオキナワ)を創業。20年、沖縄の素材を生かした食品や、世界中から厳選した食品の卸、仲介、販売などを行うイペーファクトリー(株)を創業。


■幼少期の暮らしの思い出は?

出身は愛知県。名古屋城近くの同じ敷地に祖父母の暮らす母屋と長男である父世帯が住む家がありました。

私は長男孫で祖父母に溺愛されて育ちました(笑)。小学生まで、祖父母の間で川の字になって寝ていたし、孫の中で私だけ相撲やプロ野球の観戦に連れて行ってもらったり、お花の先生だった祖母から、生徒さんが持参するお菓子などをもらったりしていました。その分、母はすごく厳しくて、よくしかられました。だから余計に祖父母のところが居心地良かったんです(笑)

子どものころの住まい
同じ敷地に祖父母の家と、長男である父世帯の家があった。建築当初は家から見えた名古屋城も、今はビルに阻まれた。長男孫で溺愛された塚本さんは幼少期は祖父母のいる母屋で育った


■沖縄移住の経緯は

沖縄が大好きで、移住前に50回以上は沖縄を旅行しています。その中で、沖縄伝統工芸の素晴らしい技を持った職人さんと出会い、「創作に時間がかかり、販路開拓や商品を紹介する時間がない」という話を聞いたんです。長年の営業経験を生かし、お手伝いしたいと思いました。

また、新婚旅行で行ったブラジルのリオで人生を楽しんでいる人々を見て、自分もそうでありたいと思ってました。相当な覚悟は必要でしたが、退職して移住し、沖縄で伝統工芸品を扱う会社を設立しました。


■沖縄での暮らしは?

沖縄に来て、子どもに恵まれ、たくさんの出会いがあり、私の人生はより豊かになりました。沖縄にきて良かった!その恩返しをしたいです。

健康や食生活も気になります。沖縄の皆さんに、健康的で人生が豊かになるような食の提案をしていきたいと、食品会社も設立しました。1日3食の中でも朝食は特に大切。おいしく、栄養価のあるものを沖縄の朝の食卓に届けたいです。

■今後の目標は?

現在、「健康長寿」をテーマに沖縄の昔ながらの知恵を落とし込んだ食品開発に取り組んでいます。

また、食と器など、これまで携わってきた沖縄の伝統工芸品と食とのコラボも提案していきたいです。 

自分ができることをやる。そして最期の日を迎えるとき「俺の人生、良かった」と思えたら最高です。
 
◇    ◇    ◇
 
言葉や表情に、沖縄への熱い思いが伝わってきた塚本さん。今後の展開が楽しみです。

 

ホッと空間
伝統工芸のある空間


「大好きなコザの街を紅型で染めた金城宏次さんのアートの前で、アップルパイとブラジル産コーヒーを飲みながら、旅番組を見るのがホッとするひととき」と話す塚本さん。「空間にアートがあると気持ちも豊かになる」と笑顔で語る


プライベートはこんな顔
県内大手デパートなどで、食品の「沖縄初上陸」を意識したラインアップの販売会を行っています。それら商品の魅力を伝えたり、私の沖縄生活で驚いたことなどをコラムにした情報紙「Ipe Letter(イペーレター)」を楽しみに読んでくださっている人もいて、発行の励みになっています。

取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行 週刊タイムス住宅新聞
第1938号・2023年2月24日紙面から掲載

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