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2023年1月13日更新

沖縄工芸取り入れ「琉球モダン」な空間|沖縄のインテリアコーディネーターが披露

沖縄県インテリアコーディネーター(IC)協会は2022年12月、同協会20周年記念イベントとして、IMIコーポレーションのモデルハウス(那覇市安謝)を沖縄の工芸作品でコーディネート。紅型や漆、染め物などでモダンに演出した。協会の池田真由美会長は「工芸品は、空間を上質、かつ華やかに彩ってくれる。現代的な色や柄も増えているので、ICの技をヒントにし、暮らしに取り入れてほしい」と話した。

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LDK

白い内装に黒い家具というモノトーンの空間を、工芸品で彩った。紅型のファブリックパネルがアクセントになっている。パネルは染色家・宮城愛美さんの作品で、紅型といえど淡い色使いで白壁にもなじむ
白い内装に黒い家具というモノトーンの空間を、工芸品で彩った。紅型のファブリックパネルがアクセントになっている。パネルは染色家・宮城愛美さんの作品で、紅型といえど淡い色使いで白壁にもなじむ

テレビ回りにはやちむんや琉球ガラスなどを配置。視界を邪魔しないシックな色の作品でまとめているが、1点1点のサイズが大きいのできちんと存在感もある
テレビ回りにはやちむんや琉球ガラスなどを配置。視界を邪魔しないシックな色の作品でまとめているが、1点1点のサイズが大きいのできちんと存在感もある

やちむんや織物を取り入れたテーブルコーディネート。ナンテンをあしらって、おめでたく。ソファには「無地のクッションに、眠っていた首里織の帯を巻いた」という池田会長お手製のクッションを置いて上質感をプラス
やちむんや織物を取り入れたテーブルコーディネート。ナンテンをあしらって、おめでたく。ソファには「無地のクッションに、眠っていた首里織の帯を巻いた」という池田会長お手製のクッションを置いて上質感をプラス


工芸やアートを気軽に楽しむファブリックパネル

木枠などに布を貼り付けた北欧生まれのインテリアアイテム「ファブリックパネル」。ホテルで見かけることも増えてきた。壁に掛けたり、立て掛けたりと省スペースで、壁に穴を開けなくても飾れるので賃貸にもおすすめ。布物の工芸を飾るのに向いている。



寝室

寝室には織物や漆芸作品をちりばめた。紺色や藍色を基調にしてシックな印象に。右側の壁にあしらわれた丸い飾りは、漆工芸家・島袋郁弥氏の作品。青系の漆を使った作品が島袋さんの特徴。そこに、ベッドの上のナンテンや奥のクッションの赤がアクセントになっている
寝室には織物や漆芸作品をちりばめた。紺色や藍色を基調にしてシックな印象に。右側の壁にあしらわれた丸い飾りは、漆工芸家・島袋郁弥氏の作品。青系の漆を使った作品が島袋さんの特徴。そこに、ベッドの上のナンテンや奥のクッションの赤がアクセントになっている

寝室の一角には宮城さんの紅型をあしらったファブリックボードや照明と椅子が一体化した「本を読むための椅子 lamp stool(ランプスツール)」が置かれている。椅子は県立芸術大学院の喜友名美沙希さんの作品
寝室の一角には宮城さんの紅型をあしらったファブリックボードや照明と椅子が一体化した「本を読むための椅子 lamp stool(ランプスツール)」が置かれている。椅子は県立芸術大学院の喜友名美沙希さんの作品


色・柄はポイント使いで

県IC協会は2022年、工芸品で空間を彩るイベントを県内各地で行った。ICからのアドバイスで多かったのが、「色や柄のインパクトがあるアイテムを取り入れる際は、“ポイント使い”するとモダンな印象になる」ということ。

例えば紅型や織物を無地のクッションのポイントとして使うことで落ち着いた印象になり、色や柄も引き立っている。工芸ではないが、ブラインドも全体を派手色にすると主張が強くなり過ぎるが部分的にアクセントカラーを取り入れると個性を演出しながら、空間にもなじむ。

取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1932号・2023年1月13日紙面から掲載

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東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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