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2022年12月2日更新

沖縄|【ひと】事務用品から住宅改装まで|津堅事務用品店 代表者の津堅直樹さん

事務用品の販売、オフィスの設備工事、2年前からは住宅のリフォームも手がける津堅事務用品店。その代表を務める津堅直樹さん(55)は「支えてくれる家族や仲間、お客さまとのご縁で今がある。技術はもちろんのこと、このご縁は宝物。これからも大切にしていきたい」と語る。

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相談しやすさを大切に

津堅事務用品店 代表者 津堅 直樹 さん
津堅事務用品店 代表者
津堅 直樹 さん



-業務内容は?
コピー用紙や事務机、パーティションといったオフィス関連商品の販売、OAフロア工事等に携わっています。リフォーム会社で修業した長男が入社してからは、個人住宅のリフォームも手がけるようになりました。

-直樹さんの入社の経緯は?
実家は事務用品店を営んでいましたが、私は大学の夜間部に通いながら文具・事務機器販売会社でオフィス工事の営業をしていました。卒業後もここに骨をうずめるつもりでした。ですが次第に祖父や父、母が育ててきた家業を終わらせたくないとの思いが芽生え、後継者になると決意。会社を退職し、事務用品店の代表に就きました。

しかし、いざ引き継ぐと、私の想像を超えてお店は開店休業状態。右往左往する私を見かねて親戚・友人・知人が仕事を紹介するなどして励ましてくれました。


それを心の支えに一念発起。前職のノウハウが生かせればと建築会社を回り、オフィス工事の下請け業務をスタートさせました。今年で17年目になります。


-仕事で心がけていることは?
納期を守るよう意識することと、仕入れ代金の支払い期日厳守を心がけています。どちらも基本的なことですが、お客さまや仕事関係者と信頼関係を築く上でとても大切なことだと、仕事を通して学びました。

また、お客さまからの要望や見積もりなどの情報はクラウド管理で社内共有。現場に行かなくても社員それぞれが携わる仕事が把握でき、業務の効率化につながっています。


-仕事の面白さ、やりがいは?
複雑で収めるのが難しいパーティション工事など、ほかの会社が嫌がる案件をきっちりと仕上げられた時は達成感と仕事の面白さを感じます。また、図面を見ながらみんなで話し合い、具現化していく作業もワクワクがとまらない時間です。

やりがいを感じるのは「津堅さんのところに頼んで助かった」の声や、仕事の再依頼があった時。経営者としては賞与の支給と納税ができた時です(笑)


-今後の目標は?
仕事の幅を広げるため、2年前に宅地建物取引士を取得したので、お客さまのご要望に対し、この資格を活用できたらと思っています。高齢になっても住み慣れた家でずっと暮らせるようにバリアフリーについても学んでいきたいですね。

また、数年後には会社を法人化し、長男へ事業承継する予定。変化するニーズに応え続ける挑戦を今後も続けていきます。


パーティション工事。業務に支障がでないように夜間に作業を急ぐ(津堅さん提供)
パーティション工事。業務に支障がでないように夜間に作業を急ぐ(津堅さん提供)


住まいの困り事にも対応
「あなたの為にがんばり隊」

「あなたの為にがんばり隊」のメンバー。前列右から2人目が長男の龍太郎さん(津堅さん提供)

オフィス工事を始めた当初から、工事に取り組む自社の思いを広くPRしたいと、職人たちを「あなたの為にがんばり隊」と命名。リフォーム会社で修業した長男の龍太郎さんが加わった2020年からは住宅リフォームも始めた。カーペットの張り替えや、浴室の蛇口の取り換えなど、オフィスだけでなく住まいの小さな困り事にも対応できるのが強みだという。

津堅さんは「こんなことも頼んでいいのかしらと悩まずに、まずは気軽にお電話を」と呼び掛けた。見積もり無料。施工事例はホームページ(https://www.tsukenjim.com/)に掲載している。問い合わせは同社(電話=098・866・4900)。


〈プロフィル〉つけん・なおき/1967年、那覇市出身。県内文具・事務機器販売会社で営業として働きながら夜間大学に通う。2005年、家業の津堅事務用品店を引き継いで代表に。07年頃からオフィスのリフォーム業をスタート。20年、個人住宅のリフォームを開始。好きな言葉は「切磋琢磨(せっさたくま)」「石の上にも三年」「凡事徹底」

◆津堅事務用品店 那覇市泉崎1-22-6 
電話=098-866-4900


取材/高良まき子(ライター)
週刊タイムス住宅新聞
第1926号・2022年12月2日紙面から掲載

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