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2022年5月27日更新

沖縄|【ひと】不動産のプロを増やす|城間 泰さん|(株)琉信ハウジング

賃貸管理や土地売買、分譲マンション事業など、「総合不動産会社」として幅広く事業展開する(株)琉信ハウジング。今年4月、社長に就任した城間泰氏(60)は「人材の厚さが強み。さらなる育成に力を入れつつ、IT化も進めたい」と話す。

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人材育成とIT化に注力

城間泰さん (株)琉信ハウジング 代表取締役社長

城間 泰 さん
(株)琉信ハウジング 代表取締役社長


-琉球銀行常務から琉信ハウジング社長に就任して約2カ月。見えてきた同社の特徴、強みは
まず、業務の幅広さ。主力の賃貸管理事業では約8千戸の物件を扱っており、約3500戸のマンションも管理している。

また、分譲マンション「フレスコアシリーズ」を県内に12棟建築・販売しているほか、木造の建売住宅「ジブンハウス」事業、アパート企画設計や駐車場運営などの土地活用、リフォーム、リノベーションの相談にも応じている。

これだけ幅広く事業展開できるのは、県内トップクラスの有資格者数を誇っているから。一級建築士やマンション管理士をはじめ、宅地建物取引士は約100人いる社員の過半数が持っている。

しっかりとした知識を持ち、質の高いサービスを提供している。不動産業は派手なイメージがあったが、社員の接客を見ていると、とても誠実。相手の立場に立って丁寧に対応している。この人材こそ、当社の強みだと思っている。


現在、同社が販売中の分譲マンション「フレスコア泊ゆいポート(那覇市泊)」
現在、同社が販売中の分譲マンション「フレスコア泊ゆいポート(那覇市泊)」

-力を入れたいことは
やはり人材育成。資格の取得状況は県内業界トップクラスだが、複数取得を目指すと同時に、多様な業務経験を積ませて本物の“不動産のプロ”を育てたい。前職では人事部にもいたので、教育という点では生かせると思う。教育面の投資は、もっと高めていきたい。

ITを活用した業務の効率化も進めたい。賃貸の申し込みや管理は、まだペーパーレス化が図れていない。スマートフォンやタブレットで受付や管理ができる体制を整え、効率化で生まれた時間を顧客との接点拡大につなげる。

また、社員が働きやすい環境をつくることも重要だと思っている。当社は県内業界に先駆けて店舗を日曜定休にした。業務を効率化することで、なるべく残業を抑えて、趣味や家族との時間、資格取得の勉強などに充てられる体制を構築したい。

-今後の展望は
賃貸管理業務では、約1千人のオーナーさんと取引をさせていただいている。相続や事業承継のサポートもしながら総合的な不動産コンサルティングを行っていきたい。

不動産業界は、新型コロナウイルスの影響やウクライナ情勢により、資材の高騰や金利上昇の懸念も出ている。さらに、顧客の価値観やニーズは高度化・多様化している。

これまで以上に複雑で、質の高い住居やサービスが求められる中、やはり個々の能力を高める必要がある。


沖縄に適した庭提案
県内職人の技術向上も
5月6日にオープンした常設モデルルーム「フレスコア マンションギャラリー」
5月6日にオープンした常設モデルルーム「フレスコア マンションギャラリー」。国道58号沿いに建つ=那覇市松山

5月6日、那覇市松山の同社本店の近くに常設のモデルルーム「フレスコア マンションギャラリー」をオープンした。1階がモデルルーム、2階は会議室と多目的ルームとなっている。

城間社長は「従来は仮設のモデルルームをつくり、プロジェクトが終了すると壊していた。コスト的にも無駄があり、環境にも優しくなかった。今後は、この常設のモデルルームを活用して当社が手掛けるマンションシリーズ『フレスコアシリーズ』のブランド力を上げていきたい」と話した。


〈プロフィル〉しろま・やすし/1962年那覇市出身。85年に慶応大学を卒業し琉球銀行に入行。人事部長、取締役総合企画部長などを経て2018年に常務取締役に就任。22年4月、(株)琉信ハウジング代表取締役社長に就任した。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。趣味はゴルフ。座右の銘は「打つ手は無限」
◆(株)琉信ハウジング うるま市大田220-1
◆問い合わせ 098・868・1000 https://ryuhau.co.jp/


第1899号・2022年5月27日紙面から掲載
取材/東江菜穂

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