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2021年5月14日更新

[沖縄]おうち時間を充実|プール編(中)

当連載ではコロナ禍で増えた「おうち時間」を楽しむ提案をします。テーマは前回に引き続き、「自宅プール」。今回は、設置場所や安全管理、維持費などについて(株)クロトンの下地鉄郎さんが説明します。

[沖縄]おうち時間を充実|自宅プールの設置例自宅プールの設置事例。子どもも入る場合は、目に付く場所にライフジャケットや浮輪を用意しておくこと


自宅プールの維持管理
自己管理しやすい設備が人気


設置場所やサイズの目安

自宅プールを導入する場合、新築時か、すでに住んでいる場所に設置するかの2タイプがあります。もちろん新築時の方が設置場所の自由度は高いです。住み始めた後から導入する場合は、庭に設けることが多いです。

「どう楽しみたいか」によっても設置場所は変わってきます。水面のきらめきや景色との一体感、開放感を求める場合は屋外型で、周囲からの視線を完全に遮って楽しみたい場合は屋内や中庭型が多いようです。

プールの大きさについては、設置場所や使用頻度などで変わりますが、小さめで2㍍×5㍍、大きめで3メートル×9メートルなどを目安にしていいと思います。形はシンプルな長方形型が多く、深さは1.1メートルが一般的。子ども用に水深60センチほどの浅瀬を造ったり、飛び込みができるよう部分的に深くする場合もあります。

 

[沖縄]おうち時間を充実|自宅プール用の清掃道具の一例
自宅プール用の清掃道具の一例。掃除用ネット、ブラシ、掃除機、フィルター、温度計、水質試験キット、塩素剤など


楽しむために「安全管理」

自宅プールを導入する際は、安全管理も大切です。

小さい子がいる家庭では、泳げるようになるまでは必ず親がついていること。上手に泳げるようになってもライフジャケットや浮輪などを目に付く場所に置いておくことは必須です。

また、転落防止のために遊泳しない冬場でも常に水を満たしておくか、転落防止用の専用カバーを設置することも重要です。



維持管理費はどれくらい?

想定される維持管理費は、
・燃料代
・塩素剤などのケミカル費
・水道料金
・清掃委託費
・設備の更新費用

燃料代は、メーカーによっても変わりますが、水のろ過に使用するポンプの電気代が主です。
温水化する昇温装置を導入する場合も、それなりの燃料費を見込む必要があります。最近では、熱効率のいい電気式ヒートポンプが人気です。設置条件にもよりますが、中型暖房エアコンの電気代と同じくらいです。

塩素剤などのケミカル費については、プールサイズやろ過装置の種類により変わってきます。

水道代は、プール内の定期的な清掃とともに、適正な塩素濃度やPH値などで水質を保っておけば水の入れ替えが少なくなり、減らすことも可能です。

清掃委託費は、業者に委託する場合はかかりますが、自己管理なら発生しません。そのため、自己管理しやすい設備が人気です。そのニーズを受け、ろ過機の小型化や性能アップが進んでいることも、自宅プールの敷居を下げていっています。

学校や市民プールは法規制がありますが、自宅プールは現状、自己管理となっていますので導入業者からの説明や国の基準を参考に、安全かつ衛生的に維持していくことが求められます。



[沖縄]おうち時間を充実|(株)クロトン代表取締役・下地鉄郎
執筆者
しもじ・てつろう/浦添市の(株)クロトンの代表取締役。2016年より、家庭用プールの施工実績世界ナンバー1の「デジョユプール」のデジョユジャパン・パートナーとして、県内でさまざまな家庭用・施設用プールを手掛ける。
電話=098・877・9610
https://croton.jp/poollife_okinawa
 
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1845号・2021年5月14日紙面から掲載

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