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2020年11月6日更新

【プロがつくる庭】手入れも楽しい 童話のような庭

vol.10 このコーナーでは、プロが作った庭を紹介する。今回はガーデン小屋のあるかわいらしい庭を紹介する

Kさん宅の庭(浦添市)
ガーデン小屋で作業快適



カラーリーフとアンティークレンガがかわいらしいKさんの庭。鋭角になった庭のすみにはガーデン小屋がある。「ここが一番のポイントになるように庭づくりをしました。イメージは『森の中の小さなおうち』」と、庭を手掛けた北さんは話す


改庭前は、熱帯樹木やつる植物が生い茂っていた。だが、水はけや日当たりが悪く、ヨーロッパ原産の園芸植物などは育ちにくかった。さらに堅い赤土は草取りも困難だった。


曲線で優しい雰囲気

れんがの小道の先には、小さな小さな木のオウチ。ことし6月に改庭したKさんの庭は、繊細でかわいらしい植物とアンティークな雰囲気が相まって童話の世界のようだ。

 以前の庭は日当たりや水はけが悪く、思うように草花が育てられなかった。改庭を依頼された北めぐみさんは、「見た目の美しさはもちろん、日々のガーデニングが楽しくなる庭」を提案した。

 まずは庭を取り囲むように、腰高の花壇を設置。「かがまずに作業ができるのでお手入れが楽になります」と北さん。緩やかな曲線を描く花壇が、優しい雰囲気を演出する。
 鋭角になっている敷地の隅には、1・5坪ほどのガーデン小屋を造った。
「塀に囲われ、ほぼ日が当たらないことを生かして土や肥料、道具などの保管庫にしたり、ガーデニング作業ができる空間にしました」
電気や水も通しているのがミソ。「シンクや作業台、扇風機なども設置しているので、夏でも快適に作業ができます」。

水道や電気も通しているのでガーデニング作業も快適 



ガーデン小屋は板張りで、自由に釘が打てる。床は汚れても良いようにレンガ敷き

 庭の中でも存在感のあるガーデン小屋は、雰囲気づくりにも効果絶大。かつ庭いじりに没頭できる場として今、需要が増えているのだそう。

「自分だけの場所なので、思いっきり内装にこだわることができます。Kさん宅はブルーのタイルでおしゃれなシンクを造りました。絵やドライフラワーを飾って楽しんでいる方もいらっしゃいますよ」。好きな物に囲まれて趣味を楽しんだり、友人たちとお茶をしたり。見た目以上にワクワクする秘密基地的な空間だ。



ガーデン小屋の窓から見た庭。「庭の中央は比較的日当たりが良いので、背丈のある季節の草花を植えています。小窓は額縁のように庭を切り取り、ドラマティックに見せてくる。Kさんの目線など外の見え方を考慮して設置しました」


水はけ工事し 雑草や蚊が減少

植栽が育ちやすい環境には、日当たりが重要。だが多くの家が「日当たりの良い場所に住居を建てて、庭は日当たりの悪い場所に追いやられがち。もし新居でガーデニングを楽しみたいなら、家を建てる前から建築士さんや造園会社さんと相談してほしい」と北さんはアドバイスする。

Kさんの庭も、植物の生育に重要な秋~春には日差しが当たりにくくなるため、「半日陰でも育ちやすいカラーリーフ類を中心に植えました。ユーフォルビア、ヒューケラ、セイヨウイワナンテン、ヤブコウジなど葉の形や色にバリエーションを持たせて、華やぎを演出しています」。



庭の外周には腰高の花壇を設置。緩やかな曲線が優しい雰囲気を醸す。植栽に適した団粒構造の土が入っており、「草花が育ちやすいほか、草取りも楽なんです」 



花壇は塀のそばにあり、日当たりがあまり良くないことから半日陰でも育ちやすいカラーリーフを中心に植えている。葉の色や形にバリエーションを持たせてにぎやかさを演出している 


また、植栽に入る前に、北さんが重要視しているのが「排水工事。庭の水はけは、ガーデニングの効率に大きく関わってきます」。
改庭前のKさん宅の庭は、水はけが悪く、雨の後は赤土まじりの水が浮いてきて履物が汚れたり、雑草が生えやすかったり、蚊が多くて作業しづらいという悩みがあった。
「まずは地表15㌢ほど赤土を取り除いてから、排水勾配を付けて砂利と砂を敷きました。その上から、植物の生育に適した団粒構造の土を入れています」。
改庭後は、水がさっとひき、いろいろな草花が育てやすくなったそうだ。さらに蚊や雑草も少なくなった。

沖縄では12月が、植物の植え付けに適した季節だそう。「11月のうちに土などを準備しておいて、12月に植え付けをして根をしっかり張らせておけば、植物は夏越ししやすくなります」。



設計・施工/庭のおくりもの 
ブログ niwano22.ti-da.net
住所・浦添市港川2−29−5(10月から店舗営業も再開!)
営業日は木・金・土
098・878・0355


編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1818号・2020年11月6日紙面から掲載

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東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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