創刊35周年記念企業インタビュー「私たちの創意工夫」|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

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2020年8月1日更新

創刊35周年記念企業インタビュー「私たちの創意工夫」

 新しい生活様式や働き方が求められている今、県内企業は柔軟に対応しながら自社の強みを磨いている。そこで不動産や建材、住宅ローンなど住まいづくりにかかわる企業・団体のトップや事業のキーマンに、業界の現状や力を入れていること、今後の展望などを聞いた。

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沖縄県労働金庫
高良恵一 理事長
 


丁寧に向き合い生活応援

-住宅取得ニーズの状況は?
ここ数年、交通網の発展で郊外に家が建ち、マンションの売れ行きも良く、県内の住宅取得のニーズはかなり高いと感じています。沖縄県労働金庫(以下、ろうきん)の住宅ローン件数は年々なだらかに増えており、昨年の個人融資額は、創立以来で過去最高額、うち住宅取得に関わる融資は7~8割を占めています。1件あたりの融資額も増加しているのに伴って、返済期間が長くなっています。

返済期間が長くなると、退職後の返済が苦しくなることも。私たちは新規住宅ローン利用の相談者に対し、返済計画の具体的なイメージを持てるよう、時には厳しく踏み込んで、しかし親身にアドバイスするよう心がけています。

 

-強みとしている点は?
私たちは、常にフェース・トゥ・フェースでやりたいと考えています。直接会って時間をかけて話を聞き取る丁寧さ、また、利用者の都合に合わせていつでも駆けつけるフットワークの軽さにも自負があります。利用者が困っていそうなこと、今の生活に必要なものといったシーンひとつひとつの裏側を読み取り、金融のプロとしてニーズに応えることで、信頼関係が築けると考えています。

利用者には、住宅取得後もしっかり返済できる安心感を与えたい。今はまだ件数は少ないですが、新型コロナの影響で、ローン返済に困る利用者が今後、長期的に出てくると思います。私たちは、返済計画の相談を積極的に受け付け、収入に合わせたサポートをしていく考えです。

 

-今後に向けて。
ろうきんは会員団体出資のメンバーズバンクであり、会員構成員の生活に必要なものに対して、金融サービスで応える金融機関。今後は、例えばリバースモーゲージなど、少子高齢化といったこれからの社会に適したサービスを開発していかなければならないと考えています。
 


ローンプラザなはの内観。土日も午前10時~午後5時まで営業している
 

那覇市旭町1-9
電話098・866・0236
https://www.okinawa-rokin.or.jp

 

 

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