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2019年9月27日更新

From沖縄建築賞[10]第5回建築賞

県内の優れた建造物・建築士を表彰する「沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)。今回は第5回沖縄建築賞で住宅部門奨励賞に選ばれた池間守氏設計の「楚辺のコートハウス」、久志直輝氏設計の「タテのアマハジで繋がる家」について、発表時に掲載しきれなかった部分を紹介する。

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第5回(2019年) 住宅部門奨励賞
楚辺のコートハウス 代表者 池間守/エー・アール・ジー


動きスムーズに 狭さも感じず
50代夫婦と愛犬が暮らす「楚辺のコートハウス」は、「視力が弱くなった愛犬が安全に散歩できる中庭がほしい」という家族の思いから、二つの中庭を設けた。必然的に中庭の周囲に部屋を配する空間構成は、生活やシーンにあわせてスムーズに動ける動線を生み出した。

西側の回廊には水回りを直線に並べ、家事や車いすでの移動を楽に。普段は北の中庭を中心に寝室とリビングダイニングを回るような生活動線にした。

リビングダイニングには仏壇があり、お盆などの行事には親戚一同が集まる上、独立した子どもたちも帰ってくる。東側の回廊は玄関からリビングダイニング、2階へ真っすぐアクセスできるようにした。水回りの動線と分けられ、大人数の中でも行き来しやすい。

来客時には集いの場になる南の中庭は、玄関やリビングダイニングから出入りができ、ガラス張りだから狭さや隔たりを感じさせない。


寝室から東側の回廊を見る。左に階段があり、階段下は収納になっている


リビングダイニング。南の中庭にはキッチンに寄った位置にある掃き出し窓から出られ、中庭のルーバー天井から日差しが差し込む


2階ゲストルームは子どもたちが帰省した時の寝室に。収納スペースは設けず壁面収納が自由に取り付けられるようにした



夜のリビングダイニング。写真右奥の玄関からも南の中庭に出られる。テレビ左に仏壇棚が



キッチンから西側の回廊と北の中庭を見る
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1760号・2019年9月27日紙面から掲載

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