地域情報(街・人・文化)
2019年2月1日更新
区画整理進む 交通整備で便利に
[歩いて見つけた!地域の住み心地ー27ー]2016年から連載をスタートした「歩いて見つけた!地域の住み心地」。今回は、これまで取り上げた地域の中で、区画整理、新設道路、公共交通整備などによって、ここ数年で変わった街を写真で紹介する。
那覇市首里石嶺町、浦添市経塚
工事進み駅が姿現す
2016年の取材時は影も形もなかった沖縄都市モノレール(ゆいレール)の石嶺駅や経塚駅が姿を現している。開業は、取材時には「2019年春頃」とされていたが、用地取得の難航などから「早くて2019年の夏」に変更されている。ほかにも浦添前田駅、てだこ浦西駅の整備が進む。周辺の交通環境や地価にどう影響を与えるのか、注視したい。
那覇市首里石嶺町
▲2019年1月24日撮影
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▲2016年5月20日発行号(1585号)掲載 石嶺駅周辺
2016年には駅はおろか、レールも無かった石嶺駅周辺。現在は駅と同時に、交通広場の整備も進んでいる。石嶺駅のデザインは、駅舎本体のボリューム感の軽減や眺望を確保するため、壁面ガラスを採用しているそう
浦添市経塚
▲2019年1月24日撮影
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▲2016年12月16日発行号(1615号)掲載 経塚駅周辺
経塚駅は経塚公園など緑に囲まれた場所にあることから駅舎の構造にY柱を採用し、木々と調和するよう配慮されている
北谷町伊平 2017年5月19日発行号(1637号)掲載
地価の上昇率をけん引
2003年のキャンプ桑江一部返還を機に進められている「桑江伊平」地区の区画整理。北谷町役場から北側に向かい3~6階建ての集合住宅がどんどんと建っており、17年取材時、北谷町の地価は上昇率1位。18年も同様で、上昇率をけん引している。国道58号に沿うように地区内側を走る伊平桑江線は、18年1月29日に県道23号線(国体道路)とつながり=下写真、沖縄市方面へのアクセス性が高まった。歩道が約3メートルと幅広でゆったりと歩けるのも魅力。
国体道路とつながった伊平桑江線の沿線では造成整備が続く
▲2019年1月23日撮影
下写真中央に見える道路が伊平桑江線。沿道はほとんど更地だった2013年からみると、街の様子は都会的になった=上写真
▲2013年1月25日掲載
読谷村大湾
商業地に店舗ずらり
2009年度から区画整理が進められている大湾東地区。16年取材時点で「保留地はすべて販売済み」と言われていた商業地の発展が見て取れるようになった。17年8月にオープンした「サンエー大湾シティ」のほか、ドラッグストアなど規模の大きな商業店舗がずらりと並ぶ。区画整理地内の道路は、電柱がなく、歩道も広々と歩きやすそう=下写真。住宅地の整備が進められ、これからの発展に期待だ。
▲2019年1月25日撮影
▲2019年1月25日撮影
2016年時点では国道58号比謝交差点より南側には店舗が建っていたものの、北側は更地だった=下写真。現在は商業店舗がずらりと並び、ほとんど空き地が見当たらないほどに=上写真
▲2016年7月15日(1593号)掲載 読谷村大湾東地区国道58号沿線
宜野湾市宇地泊
空港・コンベンション間の時短に寄与
2018年3月18日に開通した浦添北道路は、17年取材時、那覇空港と沖縄コンベンションセンターのアクセスが約9分短縮すると見込まれていた。開通前の国道58号利用では34分かかっていたが、開通から6カ月後の調査で、浦添北道路利用でのアクセス時間は21分で、国道58号の渋滞は緩和された(ことし1月25日沖縄総合事務局発表)。一方で、浦添北道路と宜野湾バイパスとの交差地点となる宇地泊ICでは、帰宅ラッシュ時の信号待ちによる慢性的な渋滞が発生。18年9月に信号表示が改善され、那覇から宇地泊向けの通行がスムーズになった。ことし夏には浦添西海岸に大規模商業施設もオープン予定で、さらに交通量は増えそうだ。
▲2019年1月25日撮影
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▲2017年4月21日発行号(1633号)掲載
2017年にはまだ途切れ途切れだった浦添北道路。建設のためと思われる桟橋は現在は姿を消した
※やーるんは、タイムス住宅新聞社のゆるキャラ。
編集/川本莉菜子・東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1726号・2019年2月1日紙面から掲載