商から住へ歩いて楽しむ[うるま市安慶名1~3丁目]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2018年1月19日更新

商から住へ歩いて楽しむ[うるま市安慶名1~3丁目]

[歩いて見つけた!地域の住み心地ー18ー]戦後「安慶名市場」とともに栄えてきた商いのまち安慶名。商業の衰退、住民の高齢化が進み、再開発が望まれ区画整理が行われた。一方で、「ベニヤ通り」には昔ながらの美容室が連なり、繁栄した当時の姿を残す場所もみつけられる。平らな地形を生かし、歩いて楽しいまちへと再生している。

地元世帯の受け皿


商店街の繁栄と衰退

旧具志川市の中心に位置する、うるま市安慶名地区は、戦後に商店街として栄えた商いのまちだ。安慶名地区周辺の基地内の仕事を求めて人口が増加したのにあわせて、1950年代終わりには市場が形成され、60年代には商店街として大いに盛り上がった。
「安慶名に来れば、食材も日用品もなんでもそろった。旧正月や旧盆には与勝方面などからバスに乗ってきた買い物客でにぎわっていたよ」と話すのは安慶名自治会の前濱繁幸自治会長。映画館が5件もあったほか、銭湯などの集客施設が集まり、商店街の中には、特に精肉店、美容室、写真屋、家電屋が多くあったという。だが、80年以降は、近郊に大型商業施設ができたほか、隣接するみどり町地区のまちびらきに伴い、140店舗ほどもあった商店街は衰退していった。また、戦後間もなくして一気に市街化したために道路が狭く、車社会には適さないこともあり、地区の再開発が望まれた。
2003年から安慶名地区の区画整理が始まった。特徴的なのは「うるま市健康福祉センターうるみん」と連なるように整備された市営安慶名団地だ。安慶名地区は高齢者が多いため、    10階以上ある一般的な高層団地はなじまないという意見が反映されて、5階建ての中層団地が建設された。団地に囲まれた中庭や、うるみんにつながる樹脂系のタータン舗装の通路では、住民がウオーキングを楽しんでいる。県道75号線沿線は幅広い歩道が整備されて歩きやすくなっている。住むことに、より重きを置きつつも、沿道商業のにぎわいがある。

住み替え需要多く

安慶名地区はほぼ平らな地形の商業地で、県道75号線、通称「大通り」を挟んで広がっており、中部興産(株)具志川店宮城直樹店長は「店舗兼住宅が多い」と話す。区画整理後は大通り沿いにアパートも増えてきているようで「ファミリー向けの物件が多い」という。小中学校も近いことから「地元の方が住み替えで探しに来る」ため、空きは少なめだ。
賃貸物件の「家賃は、1ルームから1LDKは3万~5万円、2D・2LDKは4万~6万4千円、3D・3LDKのタイプは少なめだが、4万2千~6万7千円ほど。駐車場付きの物件が多い」と話す。
沖縄県が17年9月に発表した、安慶名地区住宅地の土地の公示地価は坪当たり4万円程度だが、売買の動きは鈍いようだ。
「安慶名地区は、商業地が近く、道路も広く整備され、インフラが充実していて利便性が高い。また地域のコミュニティーを大切にしていて、イベントも多い」と宮城店長は語った。

安慶名城跡から安慶名1~3丁目方面を望む。平らな土地が広がり、中層の建物が多い。写真右手には見えるのは、あげな中学校のグラウンド
【1】安慶名城跡から安慶名1~3丁目方面を望む。平らな土地が広がり、中層の建物が多い。写真右手には見えるのは、あげな中学校のグラウンド


新しい建物と古い建物が残るところがあって、タイムスリップしたみたいだるん♪

市営安慶名団地周辺では戸建て住宅の建設も進んでいる
【2】市営安慶名団地周辺では戸建て住宅の建設も進んでいる

現在の「ベニヤ通り」には年季の入った美容室の建物が連なり、看板には英語が併記された店舗も残っており、ノスタルジックな雰囲気がある。通りの名称は「紅屋」という旅館の名残だ。同じように「あめりかや通り」もある
【3】現在の「ベニヤ通り」には年季の入った美容室の建物が連なり、看板には英語が併記された店舗も残っており、ノスタルジックな雰囲気がある。通りの名称は「紅屋」という旅館の名残だ。同じように「あめりかや通り」もある



※撮影ポイント1~3は写真1~3の撮影地点を示す

 

校区

小学校は、安慶名全域あげな小学校。中学校は全域あげな中学校

 

家賃

1ルームから1LDKは3万~5万円、2D・2LDKは4万~6万4千円、3D・3LDKは4万2千~6万7千円ほど。駐車場付きの物件が多い
 

土地の価格

住宅地で坪当たり4万円程度(17年9月沖縄県発表公示価格)



地域の高校生らが演舞

安慶名の青龍、再び舞う


始まりは、具志川祭りでのパレード。安慶名商店街組合が商店街活性化のために作成、行進した。その後はエイサーとコラボレーションし、祭りのフィナーレを飾るなどの活躍を見せたが、後継者不足により途絶えてしまう。しかし、おととしから復活、去年のあげなまつりでは、地域の高校生ら23人が集まって演舞した=写真(同自治会提供)。前濱自治会長は「後継者が育ってくれれば」と期待を込める。

 

うるま市安慶名の賃貸物件

木造2階建ての1棟貸し

中部興産(株)具志川店の宮城店長が、安慶名地区で薦めるのは、安慶名1丁目に建築中の「エコアイクールハウス」。完成予定は1月下旬。県内ではめずらしい木造2階建ての1棟貸しだ。1階に対面キッチンを配するLDKとトイレ・浴室、2階に洋室3室があり、来客があってもプライベート空間が確保できる間取りとなっている。駐車場2台付きで家賃は月10万300円。
<問い合わせ>
中部興産(株)具志川店
098-974-3522

※やーるんは、タイムス住宅新聞社のゆるキャラ。


編集/川本莉菜子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1672号・2018年1月19日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:759

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る