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2025年2月7日更新
沖縄気象台が作成 防災カレンダー|アウトドア×減災㉒
那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は沖縄気象台が作成した「沖縄防災カレンダー」を紹介します。
沖縄気象台が作成 防災カレンダー
沖縄防災カレンダーとは
「防災カレンダー」をクリップボードに挟んで掲示。梅雨時期は大雨に関する防災情報、夏場は台風についての情報などを掲載。日々、目にするうちにいつの間にか防災知識が身に付くことを狙い沖縄気象台が作成。気象台のホームページからダウンロードできる
毎日自然と目にする
2024年は、元日早々に起きた能登半島地震に始まり、山火事、大雨水害、台風、大雪などさまざまな災害が世界を襲いました。沖縄関係では、4月に台湾東部で地震が発生。その影響で津波警報が本島および先島諸島に発令されました。11月には沖縄本島北部が記録的な大雨災害に見舞われました。
今年も各地で地震や寒波などの自然災害が起きており、今後も警戒が必要です。当コラムでも繰り返し「災害はいつ、どこで起きるか分からない。日々の備えが大切」と書いておりますが、その備えの一つとして今回、紹介したいのが沖縄気象台が作成した「沖縄防災カレンダー」です。気象台のホームページから閲覧・ダウンロードできます。カレンダーという、毎日目にするものに防災情報や過去に起きた災害などが掲載されているのがミソ。いざという時、パニックにならずに減災行動ができるよう、ご自宅や職場などの目に付くところに掲示することをお勧めします。
季節ごとの防災情報
このカレンダーのモットーは「なんくる防災」だそうです。気象台によると、「『なんくる』は沖縄方言で『自然に・ひとりでに』の意味があるが、本来の意味である『まくとぅそーけーなんくるないさ(くじけずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつか良い日がくる)』にちなみ、一人一人が掲示して毎日の生活で目にするうち、自然と防災意識が身に付いていくことを狙いとしている」とのことです。
同カレンダーの上部分は、その季節に関連する自然災害の知識や対策などの情報が、気象台の専門知識をもとに詳しく載っています。例えば梅雨時期の5月や6月は大雨による災害、7月や8月は台風に関する情報が掲載されています。
沖縄防災カレンダーは、上部に防災情報などが記載されている
同カレンダー下部分(暦の部分)は、日の出・日の入りはもちろん、潮の干満の時刻や旧暦、六曜、二十四節気の他に、過去の自然大災害の記録が記載されています。
下部の暦には旧暦や満潮・干潮時刻などが記載されている
この沖縄防災カレンダーをご家族や周りの方たちの減災意識を高めるツールとして活用することを望みます! ぜひダウンロードして目に付くところに掲示してください。
沖縄防災カレンダー
https://www.data.jma.go.jp/okinawa/katsuyou/cal/cal.html
沖縄気象台ホームページ
https://www.data.jma.go.jp/okinawa/
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。
那覇市曙1-8-10
電話=098・866・5365
https://sites.google.com/view/tomoshibito/
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第2040号・2025年02月07日紙面から掲載