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2024年10月25日更新

[最優秀賞・優秀賞]第9回こども絵画コンクール入賞・入選作品が決定!

「あったらいいな、こんな家」をテーマに、県内の小学生から絵画作品を募集した「第9回こども絵画コンクール」。応募総数336点の中から入賞11点入選170点が決定した。

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「こども絵画コンクール」(主催・タイムス住宅新聞社、共催・インテリア産業協会沖縄支部)は県内の小学生から夢の家を描いた家を募り、優れた作品を表彰する。第9回となる今回は336点の応募があり、那覇市立石嶺小5年の山城俊太さんの作品が最優秀賞に輝いた。
 

夜空に抱かれ 家族でだんらん


山城 俊太さん 石嶺小5年(那覇市)
『サガリバナハウス』

夏休みに家族で見たサガリバナがとてもキレイで感動したのでサガリバナの家をえがきました。夜にしかさかない花なので、天の川を背景に沖縄の夜空を表現しました。特に花の形と天の川のグラデーションを工夫しました。

◇◆受賞コメント◆◇
どんなデザインにするか考えたり細かい部分の色塗りは大変でしたが、頑張って描いた絵が最優秀賞に選ばれて本当にうれしいです! サガリバナは本当にキレイなので、たくさんの方にぜひ見てほしいです!


 審査講評  涼しい夜風が届くよう

見上げるとサガリバナの家の向こうに夜空のグラデーション。家の中にパリオリンピックを応援する家族のだんらんがあります。涼しい夜風が家に届いていくようです。夜空の優しさと安心感があるマンションという感じです。沖縄ならではアイデアです。快適な住まいのインテリアやデザインにも生かせそう。自然と一緒に作る住まいのグラデーションは家族に優しさを育てますね。展示会で実物の住まいの絵をご覧になり、幸せを感じましょう。(金城)

サガリバナをモチーフに描いた発想力とアイデアには驚きました。夜咲く花だということ、天の川を背景とした構成力は素晴らしいです。花ひとつひとつに夜の家族の生活が丁寧に描かれています。夕食を一緒にお母さんと作る。夕食の横で小さい子が寝ている。お父さんがお風呂に入る。パリオリンピックを観戦する。など、理想の家に現実要素がリアルに描かれています。絵の表現力、技術力も素晴らしく、感性豊かな絵で最優秀賞となりました。(山城)


 

屋嘉比 康虎さん 瀬底小6年(本部町)
『やんばるに包まれたぼくの家 -Feel the nature-』

毎年、こんな家があったら楽しいだろうな、と想像の家を描いていましたが今年は最後の年なので自分の住んでいる家を描きました。僕の家はコロナ禍にできました。ホッとする、安心できる大好きな家です。もしこの家がやんばるの自然の中にあったらもっと楽しいだろうな、とこの絵を描きました。受賞できてうれしいです。

 審査講評 
森の中に明かりがあり、温かさと優しさを感じます。沖縄の天の川と星が家を見守り、クイナやヤンバルテナガコガネの生き物たちの瞳が「大丈夫だよ~安心してね~」と家にいる家族にメッセージを送っているよう。窓や明かりが自然と融合する様は家族に優しさを育てますね。最優秀賞に匹敵するアイデア。低学年から参加し続けてきた屋嘉比さん、素晴らしいです。(金城)





栁堀 由樹さん 今帰仁小4年(今帰仁村)
『愉快な沈没船の家』

私は沖縄で育って小さい頃から海が好きなので、沈没船を探して愛犬のアルバと一緒に楽しく遊べる家が実現できたらいいなぁと思いながら頑張って描きました! 工夫したのはコケと砂を一粒一粒描いたところです。去年は入選だったけど今年は優秀賞を取ることができて本当にうれしいです。

 審査講評 
沈没船の家を囲んで楽しそうに過ごす由樹さんとアルバ、たくさんの海の生き物たちの様子がとてもイキイキと描かれているのが印象的でした。船内の描写は、床がフローリングになっていることや階段1段1段の高さまで伝わってくるよう。よく観察していますね。コケや砂、海のグラデーションも細かくて丁寧です。(徳)





山城 彩羽さん 石嶺小2年 (那覇市)
『マンゴーハウス』

私はフルーツの中でマンゴーが大大大すきです。そんな大すきなマンゴーにかこまれたお家にすめたらいいなーと思って、マンゴーのおへやをかきました。大すきなマンゴーにかこまれてハッピーです♪ はじめてのしょうをとれてうれしいです!

 審査講評 
鮮やかなマンゴーの色が見る人の目を引きます。料理をする人、お風呂に入っている人など、この家で暮らす人たちも含めとても丁寧に描かれた絵ですね。マンゴーの木の幹も多色使いで木の質感なども良く表現されています。このお家の中はきっとマンゴーの香りもしていい気持ちなのでしょうね。(江橋)





勢理客 李奈さん 島袋小1年(沖縄市)
『フルーツ大すき!アップルハウス!』

パイナップルのドアを開けたらバナナがたのテーブルがあって、チェリーやぶどうのシャンデリアもあります! 棚にはたくさんのフルーツがおかれていて、いつでもフルーツがたべられて、家族みんながニコニコ笑顔になれる家です!

 審査講評 
家族みんなの笑顔から「わーい! イチゴがある。いろいろあるよ~」と大好きなフルーツに囲まれ楽しそうに食べる声がアップルハウスから聞こえてきますね。パイナップルのドア、バナナ型のテーブルなど表現力豊かで上手に描かれています。クレヨンタッチが温かみを感じられとても良い絵ですね。(山城)



 金城明美審査員長による総評 

安心感で優しい気持ちに

審査では①テーマに合っているか②人や笑顔、アイデアが住まいに描けているか③最後まで丁寧に仕上げているかに注目して作品を見ました。絵の仕上がりとアイデア、人の様子、込められた願いが総合的にすばらしかったのが最優秀賞の作品です。作品は336点が集まり、ズバリ「安心感ある家」が多くありました。

低学年は画用紙の真ん中に家族の笑顔がいっぱいでした。中学年は、イメージされたお菓子や青い海中の家、果物の家が暑さを吹き飛ばしているよう。高学年は、家の周りに天の川が流れ、森の木々や生き物たちが優しく見守るイメージとメッセージが表現され、曲線の安心感を感じさせる構成や色合いがありました。

描かれた安心感は、見る人も優しい気持ちになります。インテリアもバナナの形をしたテーブル、立体的に描かれた階段など各部屋が工夫され、大好きな本やフルーツがある家が実現に近い! 子どもたちと共に社会を見つめ、イメージやメッセージが成長してきました。作品展示会で感じていただけると幸いです。


 審査員 
・金城明美さん/審査員長(絵本作家、美原小・北美小 初任者研修拠点校指導教員)
・山城一美さん  右から2人目 (沖縄職業能力開発大学校 住居環境科特任教授、県建築士会副会長)
・江橋正さん 左から1人目 (インテリア産業協会沖縄支部 事務局長)
・徳正美さん(タイムス住宅新聞社 編集部長)



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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2025号・2024年10月25日紙面から掲載

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