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2023年1月6日更新

食器にも調理にも「シェラカップ」[暮らしにアウトドア(22)]

那覇市曙にあるバイク店・沖縄ヤマハの店内で「燈人(ともしびと)」というアウトドアグッズコーナーを担当している與那嶺康貴です。今回は、アウトドア好きならば一つは持っているであろうキャンプギア「シェラカップ」を紹介します。

食器にも調理にも「シェラカップ」

シェラカップはカップとしてだけでなく、鍋としても使えるのでチーズフォンデュとアヒージョを作った。サイズがちょうどいい感じ!
シェラカップはカップとしてだけでなく、鍋としても使えるのでチーズフォンデュとアヒージョを作った。サイズがちょうどいい感じ!


金属製で口が広いカップ

新年あけましておめでとうございます。今年も、キャンプやアウトドアを楽しむ提案をお届けしますのでよろしくお願いいたします。

さて、新年一発目はキャンプをする人は当たり前に知っているけれど、しない人には耳なじみのない「シェラカップ」について紹介します。

「シェラカップ(シエラカップともいう)」は、金属製の口が広いカップで、取っ手が付いています。軽くて携帯しやすいのでキャンプやトレッキングをする人は、一つは持っているのではないでしょうか。

元々はアメリカの“自然保護の父”と言われるジョン・ミューアが1892年に立ち上げた自然保護団体「シエラクラブ」で、会員証代わりに配られていたステンレス製のカップが起源とされています。その後、資金集めや自然保護基金のために販売されるようになり、1970年代にはヒッピーやバックパッカーブームによって、リュックにつり下げられるシェラカップが流行し世界中に広がったと言われています。

現在ではさまざまなアウトドアメーカーがロゴマークを刻印して製造しており、好きなブランドのシェラカップを選ぶのも楽しいかもしれません。個人的にはブランドロゴが入ったTシャツのようにノベルティ化している印象です。
 
多彩な材質のシェラカップ。底に刻印されたメーカーのロゴマークがおしゃれ
多彩な材質のシェラカップ。底に刻印されたメーカーのロゴマークがおしゃれ
 

直接火にかけられる

手入れが楽な上、頑丈で直接火にかけられるため、取り皿やカップとして使う以外にも、沸かす、焼く、煮る、蒸す、炊飯などの調理もできちゃいます。


また、スタッキング(重ねてコンパクトに収納)も可能です。材質もステンレス、チタン、銅、真ちゅうなど多種多様で、持ち手はワイヤ製で熱くなりにくいものが多いようです。最近は取っ手を折りたためるタイプも人気です。

一般的なサイズは300㍉㍑ですが、今では50㍉㍑のミニタイプ(しょうゆ皿やお玉としても使える)から大容量の600㍉㍑もあります。さらに、計量カップとしても使えるようメモリが入ったり、日本独自に進化した一合対応の180㍉㍑表記のカップも登場しています。

直火できるという長所を生かして、アヒージョ&チーズフォンデュを作ってみました。チーズはこびりつきやすいのでアルミカップに入れて湯煎で温めています。

また、炊飯もできるので具だくさんのパエリアと、ホットワインにも挑戦しました。彩り良くできて、シェラカップの底にできたおこげもおいしくて大満足でした!

シェラカップは、あれこれ使えてコスパも良く、一個持っているとなにかと便利です。あなたのお気に入りを見つけてみてください。

シェラカップで作ったパエリアとホットワイン。おこげもできて、とてもおいしかったです
シェラカップで作ったパエリアとホットワイン。おこげもできて、とてもおいしかったです



與那嶺康貴
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。店舗は那覇市曙1-8-10、電話098・867・3359

www.ysp-nahaakebono.com
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1931号・2023年1月6日紙面から掲載

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