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2022年10月28日更新

ときめくソフトスカルプチュア|アートを持ち帰ろう(19)

文/本村ひろみ

ときめくソフトスカルプチュア

見て触れて、時には匂いでも心つかまれる

立体作品の魅力はなんといっても作品を手にして感触を楽しめるところ。

木や石、金属のような硬い材料で作られた彫刻の手触り、布や糸、フェルトなどの繊維や弾力のあるゴムなどを使った柔らかい感触のもの。立体作品は目で楽しみ、手で塊を捉え、時には匂いで素材や作品に触れることができる。技術を超えて心をつかむ何かが存在しているから立体アートはコレクターも多い。


ファンタジーの沼に陥る
アーティスト新川彩はエールフランス航空主催のファッションクリエーター新人賞国際コンクール日本代表になり、そこから活動の場がヨーロッパへ。エスモードパリ校の舞台衣装科で学び、オペラの衣装制作を経験。いくつかのアワードで入選を果たし、キャリアを積んで現在は県内で制作をしている。今回ギャラリーアトスで開催していた「新川 彩展 -Night Zoo- もうひとつの動物園」で初めて彼女の作品を見た。

立体をメインに30点以上の展示。作品はビンテージのファブリックを使用し繊細な手作業が施されどれもが美しい。そして独創的な造形。かわいいと不気味。キッチュでポップ。作家から聞く作品の物語はまるで短編小説だった。天の川を集めて丸めた作品「Milky way」、パリのマルシェで見つけた素材で作った「雨」、そしてユーモラスな「ハシビロコウ」にビーズと独特の紋様を刺しゅうした「ツチノコ」。どの作品もエネルギーに満ちあふれていた。

私はコレクターの扉を開けた気がする。Aya arakawaのファンタジーの沼に陥りそうだ。



ツチノコ
「ツチノコ」
750×450×200ミリ 2万5千円(税込み) 
アクリルBox 5千円(税込み)



ハシビロコウ
「ハシビロコウ」
432×790×18ミリ 3万8千円(税込み)



Milky way
「Milky way」
W200ミリ 2万円(税込み)



雨
「雨」
285×245×37ミリ 1万5千円(税込み)

 

作家近況

新川彩(あらかわあや) インスタグラムayaarakawa22
作品への問い合わせはギャラリーアトスまで  電話098-859-0158

 

本村ひろみ
もとむら・ひろみ
那覇市出身。清泉女子大学卒業。沖縄県立芸術大学造形芸術研究科修了。ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2」でパーソナリティーを務める

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1921号・2022年10月28日紙面から掲載


 

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本村ひろみ

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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