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2022年7月8日更新

[沖縄]世界に誇る本物の風水住宅|琉球風水からひもとく Lily's スペースジャーニー④

琉球風水とは一言で表すなら「自然との調和」です。自然との調和により、身体と精神の両面の健康を住まいの中にデザインするのが琉球風水です。

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300年前なのに最先端の考え方

世界に誇る本物の風水住宅

風水の実践に、霊感などの特別な能力は必要ありません。王朝時代の風水術は、政治家が中心となって実行した堅実な国家戦略です。人々が安全・安心な暮らしを当たり前に実現できる世界を目指して導入されました。よって、家族が毎日笑顔で暮らすことができる心穏やかな日常を願う人であれば、誰でも琉球風水のある暮らしを手に入れることができます。

感性的な価値は数値化できず、判断が難しいものです。頼れるのは、自分のもつ感性の物差しだけと言えるでしょう。感性を磨く1番の近道は、本物を知ることです。幸い、沖縄には本物の琉球風水を体感できる場所があります。その代表格が中村家住宅(北中城村)です。中村家住宅の氣を体感すれば、人が幸せな気持ちになる空間のエネルギーを体で理解できます。

その理由は、光や風などの自然の氣を五感で感じ取ることができるので、人間が本来もっている感覚が開くからです。現代の科学技術に頼るほど私たちの感性は閉じ、風水の良しあしを判断する能力も鈍ります。感覚的な判断基準を自分の中にもつことができれば、情報に振り回されることもありません。本物の風水住宅の氣に触れ、あなたの感性に磨きをかけてください。
 

最高風水術

琉球風水 中村家住宅(北中城村)
風水の歴史は6000年とも言われますが、中国本土で風水の技術レベルが頂点に達するのは14世紀〜19世紀の明・清の時代です。中国と国交のあった琉球王府は役人を中国へ風水留学させ、国家政策に大々的に取り入れていきました。築300年になる中村家住宅=写真=は、歴史的に見ても最高レベルの風水術が取り入れられています。琉球風水の特徴は「氣の流れ」と「陰陽の調和」。この二つの要素が整うと、『心地よい空間』を再現性高く設計できます。いずれも目には見えませんが、誰でも体感できます。「氣の流れ」と「陰陽の調和」の秘密を以下のイラストで解説します。


自然の氣人工的な氣 二つを意識

琉球風水 中村家住宅(北中城村)
氣の流れを見る時は、自然の氣と人工的な氣の2種類の氣に心を傾けます。自然の氣は、光、風、水の流れであり、人工的な氣は、生活動線と視線の流れです。私たちの日常生活の中に当たり前にあるもので、意識さえ向けることができれば誰にでも感じ取れます。上図は、琉球民家の風の流れと水の流れを描きました。トイレの配置=図左側=を見てみると、母屋にトイレの臭いが流れ込むことなく、また汚水が母屋の下を流れることないよう風の流れと水の流れが設計されています。


陰陽バランスで心も体も健康に

琉球風水 中村家住宅(北中城村)
琉球民家は、陰陽のバランスが取れた状態がいかに美しいかを体感できる場。分かりやすいのは、住宅のパブリック空間(陽・オレンジ部)とプライベート空間(陰・青部)のゾーニングです。生活動線が良いだけでなく自然の氣と調和して精神的な安心感がもたらされています。陰陽の調和は私たちの感情と深い関わりがあり、陰陽バランスが崩れると心が乱れ、整うと穏やかな気持ちになります。最近の脳科学では、幸せの正体は脳内ホルモンの分泌によるものであることが判明。五感を通じて無意識に働きかける空間の心地よさはダイレクトに感情へアプローチし、心身の健康を維持する幸福ホルモンを分泌します。身体と精神のウェルネスを実現する琉球風水は現代科学でも証明できる最先端技術。次代へつなぎたい沖縄の無形資産です。



執筆者 とうどう・りり(Lily)/建築士と連携し、新築住宅の間取りからインテリアまでトータルで風水設計を行う。王朝時代の伝統風水術を現代住宅に適用するため、風水空間プロデュースの手法を体系化した。ロンジェ®琉球風水アカデミー学長。
執筆者
とうどう・りり(Lily)/建築士と連携し、新築住宅の間取りからインテリアまでトータルで風水設計を行う。王朝時代の伝統風水術を現代住宅に適用するため、風水空間プロデュースの手法を体系化した。ロンジェ®琉球風水アカデミー学長。


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琉球風水 ロンジェ

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1905号・2022年7月8日紙面から掲載

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