地域情報(街・人・文化)
2021年11月5日更新
【沖縄】街路樹 特集
11月に入り、日差しも和らいできた。街中で見つけた「秋」を紹介する
街に草木に秋見つけた
タイワンモクゲンジ(那覇市首里石嶺町)
セピアピンクの実が鈴なり
石嶺小学校と県総合福祉センターの間にある通りは、タイワンモクゲンジの並木道。散歩を楽しむ人も多い=10月26日撮影
最近、街路樹として目にすることが増えた「タイワンモクゲンジ」。名前の通り台湾原産で、9月~10月ごろに黄色い花を咲かせ、その後くすんだピンク色の実を付ける。
那覇市首里石嶺町には、タイワンモクゲンジの並木道があり、新緑、黄色、セピアピンクと季節ごとに目を楽しませてくれる。10月下旬には、通りの半分程度の木がピンクに色づいていた。近くに住む60代の女性は「少し前まで1本の木に黄色とピンクが見られ、『2種類の植物を混植しているのかな』と思っていた。ピンク色の方は実なんですね」と笑顔で話した。
くすんだピンク色の部分は果皮。夏場には黄色い花が咲く。タイミングが良ければ花と実を同時に楽しめる
クヮンソウ(那覇市識名・大石公園)
秋色ぽつぽつと
ひまわりやユリなど、季節の花が楽しめる大石公園では、クヮンソウがポツポツと咲き始めていた。クヮンソウの開花は9月~11月。別名「アキノワスレグサ」の名の通り、秋らしいオレンジ色の花が風に揺れていた
10月28日、大石公園のクヮンソウが咲き始めていた。11月にはもっとにぎやかになるだろう
二期作米(金武町伊芸)
稲穂のガードレール
金武町伊芸の国道329号沿いのガードレールは収穫した稲穂の束がずらりと並んでいた
米の産地として有名な金武町では、二期作目の稲穂の収穫が行われている。刈り取った稲穂は、ガードレールにかけて天日干しされる。黄金色の稲の束が並ぶのが秋の風物詩だ。農家の男性は「たくさん取れたから干すのも大変」と笑顔で話した
トックリキワタ(那覇市与儀・トックリキワタ通り)
夏の終わり告げる大輪の花
10月下旬の与儀のトックリキワタ通り。ピンク色の花が少しずつ咲き始めていた。11月には満開になりそうだ
那覇市立与儀小学校前の「トックリキワタ通り」では、秋の訪れを告げるピンク色の花が少しずつ咲き始めている。幹がとっくり状になり、表面にとげがあるのが特徴。開花時期は9月~12月とされているが、10月下旬、同通りのトックリキワタは二~三分咲きだった。花は10~15センチと大ぶりのため、満開になるとかなり華やか。秋の澄み切った空に映える。
まだ夏は終わっていない!
休耕地のひまわり(南風原町大名)
日差しに「映える」花畑
秋とはいえ25度以上になる「夏日」が続く中、南風原町大名の休耕地ではひまわりが満開だった。秋晴れとなった10月28日、日差しを受けて輝くひまわりにスマートフォンを構える人も多かった。
カンナ(宜野座村漢那)
漢那にカンナ
黄色や赤など、日差しを浴びて輝く夏の花「カンナ」。暑さに強く、6月~11月が開花期だが、沖縄ではわりと年中咲いている。宜野座村漢那にある「道の駅ぎのざ」の裏通りには、黄色や白、赤などのカンナが咲き誇っていた。
街の緑の写真募集
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毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1870号・2021年11月5日紙面から掲載