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2021年9月10日更新

【沖縄】高校生ものづくり電気工事部門で優勝[集まれ! スゴ技学生-13-]

Vol.13 当連載では、ものづくりの大会で入賞したり難関技能検定に合格などした学生を紹介する。
今年6月に行われた県高校生ものづくりコンテストの電気工事部門で、八重山商工高校機械電気科電気コース3年生の仲新城颯大さんが優勝した。前大会がコロナ禍で中止になり、2回目の挑戦だった仲新城さんは、「無事に目標を達成できてうれしい」と喜ぶ。

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高校生ものづくり電気工事部門で優勝
一つずつ丁寧に臨んだ

 仲新城颯大さん(八重山商工高校機械電気科3年)
 仲新城颯大さん(八重山商工高校機械電気科3年)
競技では、約180センチ四方のパネル作業版の上に「施工図」と「施工条件」に示す屋内配線工事を施工する


高校生ものづくりコンテスト電気工事部門は、一般住宅内の電気配線をイメージした課題に基づき、モデル的に電気工事を行い、その正確性を競う。

県大会で優勝した八重山商工高3年の仲新城さんは、「制限時間内で正確に完成させることが難しい。焦ると部品を間違えそうになる。本番は落ち着いて取り組めた」と笑顔。

同大会は高校の先生に勧められ1年生のときに初めて挑戦した。「初回は知識が乏しい上に練習不足で結果が残せず悔しかった」と振り返る。「次こそは」と意気込んでいた2年生のとき、コロナ禍で大会が中止に。3年生になり2回目の挑戦となったが、学校での練習時間はなかなか取れない状況が続いた。放課後や休日など1時間半という限られた時間で、効率よく練習できるよう、「本番のように全体を流すのではなく、1カ所ずつ丁寧にやるよう工夫した」。その中で「自分の技術が上がっていくのが実感でき、完成したときの達成感も大きくなった」と語る。同競技を目指す後輩たちへも、「一つ一つのことをしっかり丁寧にこなしていけば結果は出せるはず。体調管理も大事」とアドバイスする。
 仲新城颯大さん(八重山商工高校機械電気科3年)
本番を想定した練習では、全体の流れより、課題1カ所ずつ丁寧に取り組むよう心掛けた

困難を乗り越えて

西表島出身で、高校の寮生活を送る仲新城さん。競技大会への練習と部活のバドミントンを励む日々の中で、1週間ほど体調を崩し、「遅れを取り戻そうと焦った」。数々の困難を乗り越えての優勝は、「自信になった」と笑顔を見せる。

仲新城さんは高校生ものづくりコンテストの沖縄代表として7月に開催された九州大会にも出場した。入賞は逃したものの、「県外高校生の技術と意識の高さを感じて、悔しかったけど、すごくいい経験ができた」と充実した表情で振り返る。

「高校で、電気をつくる、送る、配る、扱うことについて学んできた。卒業後は電気工事関連の現場で学んだことを生かしながら、さらに知識、技能を高めていきたい」。将来を語る瞳はキラキラと輝いていた。
 
◆奥野敏彦先生からメッセージ
県大会優勝、九州大会出場おめでとう! コロナ禍で何度も出場できるか不安がありましたが、よく気持ちを切らさずに頑張りました。多くの方の支えを感じられた期間だったと思いますので、これからも感謝の気持ちをもって、今のベストを尽くしてください。



★難関技能検定に合格した学生や、ものづくりコンテストで入賞した学生を募集します。
 タイムス住宅新聞社(電話=098・862・1155)かメール(h.jyuutaku.jht@gmail.com)にご連絡ください。
 内容を精査した上、記者が取材に伺います。
 

取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1862号・2021年9月10日紙面から掲載

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