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2021年7月2日更新

■自分たちで避難所を運営するために④「救護班」|みんなの防災計画[27]

文・長堂政美
避難者自身による避難所運営は、さまざまな班や役割によって構成される。今回は、避難者の健康状態や、災害時でも機能している医療機関の把握に努める「救護班」について紹介する。

避難者の健康を管理




応急処置できる人
避難所に避難してくる人の中には、けがをしたり、発熱している人がいるかもしれません。長い避難所生活の中で体調を崩す人も出てくるでしょう。そんな時、必要なのが救護班です。

救護班は名簿班と協力し、プライバシーに配慮しながら、避難者の健康状態を管理します。場合によっては、応急手当てが必要になってくることもあります。

そのため、適任者としては、看護師や救急救命士の資格を持つ人が挙げられます。いない場合は消防署で応急手当ての講習を受けた人などを充てましょう。

病院の情報収集も

発熱者は別エリア
コロナ禍の現在、特に注意が必要なのは、発熱者が出た場合の対応です。

まずは発熱者の存在に気付くために、避難所に入る時の受付で一人ずつ発熱していないか確認。避難所生活の中でも毎日のチェックを徹底しましょう。

もしも発熱していたら、一般の避難者とは別の階などに設ける「発熱者エリア」に移動させます。濃厚接触者は濃厚接触者エリアです。通路や階段はそれぞれ専用が望ましいですが、難しければ消毒しながら時間帯を分けるなど工夫しましょう。

自家用車で搬送

傷病者が出たら、医療機関で受診するのが基本です。しかし、災害拠点病院や救急告示病院=左囲み=といった緊急対応をするような大きな病院には、多くの人が集中すると予想されます。

そのため救護班は、小さな病院も含めて、避難所の近くで機能している医療機関をできる限り把握することに努めます。搬送の際は、救急車が救助や消火の現場に出動している可能性もあるため、自家用車での搬送も考えましょう。

ただし、救護班での対応が困難な場合には、総務班を通じて市町村の災害対策本部などに連絡し、医師や看護師の派遣について相談してください。

そのほか、慢性疾患などで普段からの服薬があるかも確認。薬が切れていたら巡回相談の保健師等に持ってきてもらうよう連絡するのも、救護班の大切な役割です。


【災害拠点病院】
災害発生時、被災地域の傷病者の受け入れ拠点となるほか、医療機関を支援できる機能を持つ病院。消防機関と連携した医療救護班の派遣体制も整備されている。

【救急告示病院】
救急患者を受け入れるための設備や病床、医師などを有する病院。救急隊が搬送しやすい構造にもなっている。

【巡回相談の保健師】
各避難所を巡回しながら、避難所生活における健康相談や、生活改善のアドバイスなどを行う。ストレスなど精神面も含め、避難所生活を健康的に過ごせるよう支援する。


ながどう・まさみ/NPO法人防災サポート沖縄理事長、元沖縄市消防長
☎098・923・4442

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1852号・2021年7月2日紙面から掲載

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