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2020年12月4日更新

移動式ロボットで技能五輪全国大会に出場!高校生のトップ目指す[集まれ! スゴ技学生-4-]

Vol.4 当連載では、ものづくりの大会で入賞したり難関技能検定に合格などした学生を紹介する。
13日から愛知県で開催される「技能五輪全国大会」の移動式ロボット職種に出場する、名護商工高校電建システム科2年の古蔵颯大さんと宮城彩群さん。同大会には高校生だけでなく、社会人も出場する。2人は「企業には勝てなくても、出場高校の中ではトップをとりたい」と意気込む。

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高校生のトップ目指す



技能五輪全国大会の移動式ロボット職種に出場する、名護商工高等学校電建システム科・2年の古蔵颯大(そうた)さん(左)と宮城彩群(さむ)さん 

移動式ロボット職種は自走するロボットの設計や制御プログラミングなどの技能を競う。これらの技能は自動車や家電などに生かされる。大会では指示に従って物を集め、目的地まで運ぶ「カスタマーサービスロボット」の製作や操作を競う。2人1組で取り組む競技で、古蔵さんは機械整備、宮城さんは制御プログラミングを担当する。「本番では互いの状況分析や連携が大事」と2人は話す。

古蔵さんは機械を触るのが好きで、1年の頃から電験部で機械づくりに親しむ。「もっと複雑で大きな機械を触りたい」と移動式ロボットに挑戦。宮城さんは電気機器の修理店を営む父の後を継ぐため、「将来、役立つから」と技術の習得にまい進する。

2人は昨年10月からペアで取り組んでいたが、コロナ禍で全ての大会が中止に。同校の先輩が2年連続で大会に出場していた実績から、2人は出場切符を手に入れた。初戦にもかかわらず、高校3校、さらに電機系企業の社会人とも競う。「入賞できたら良いほうだと言われる。出るからには上を目指して、高校トップになれるよう頑張りたい」と2人は意気込む。

試行錯誤して策見つける

競技では3・6㍍×1・8㍍のアリーナ内に積み木やボールが入った棚が配置される=下写真。その場所は本番まで分からず、距離測定などでミスがあるとロボットがルートから外れたり、物がうまく取れなかったりする。古蔵さんは「ネジの緩みを直すなどのロボットの整備は好きだけど、アリーナ内や棚の距離を測るのは苦手。いつも計算ミスをしてしまう」と苦笑い。


部室に本番と同じサイズのアリーナを準備して練習する2人

また、プログラミング担当の宮城さんは「物を取れなかったり落としてしまったり、一発ではなかなかうまくいかない。でもうまくいくまでやり込むしかない」と気を引き締める。ミスがあっても互いに解決策を出し合い、試行錯誤を繰り返す。

2人を指導する玉城充教諭は「互いの役割分担がうまくできている。一度きりのチャンスをものにしてほしい」とエールを送った。
 
(電建システム科・玉城充教諭からメッセージ)
2人とも生徒会活動や資格試験対策も同時進行で大変だと思うけど、1度きりのチャンスをしっかりとものにしてほしい。 

古蔵さんへ/本番中はロボットの動きをしっかり見ること。どこでミスがあったのかを確認して、軌道修正できるように距離を正確に測り取って。

宮城さんへ/プログラミングのパターン数をこなすのが大事。たくさん組んで、何度も試して修正して本番に備えてほしい。



★難関技能検定に合格した学生や、ものづくりコンテストで入賞した学生を募集します。
 タイムス住宅新聞社(電話=098・862・1155)かメール(h.jyuutaku.jht@gmail.com)にご連絡ください。
 内容を精査した上、記者が取材に伺います。
 

取材/川本莉菜子
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1819号・2020年11月13日紙面から掲載

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