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2015年9月11日更新

段差解消、自分好みに|快適リフォーム[6]

八重瀬町に住むIさん(63)は、定年を機に将来を見据え、築26年の住宅をバリアフリーにリフォーム。夫婦好みの快適な空間も実現した。

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Iさん宅 築26年 将来見据え“第二の家づくり”


Iさん宅は鉄筋コンクリート造2階建て。26年前に購入した注文住宅だ。3人の子どもも独立し、現在は夫人(62)と2人暮らし。定年退職を機にリフォーム。夫妻は“第二の家づくり”だと口をそろえる。

Iさんは「将来、車イスになった時をメーンに考え、生活や家事がしやすいよう1階を全面改装しました」と話す。

室内は、白を基調に明るく爽やかに。和室や水回りは段差を解消。ドアはすべて引き戸に変え、車イスがスムーズに通れる間口も確保した。料理好きのIさんが最も気に入っているのはLDK。「キッチンが広くなり、夫婦で作業しても動きやすい」。リビングの壁には、Iさんの希望で琉球ガラスを埋め込んだ。「日の当たり具合で変わるガラスの色を見るのが楽しみ」と目を細める。



リビング西側は出窓をなくして壁に。「沖縄らしい建材を使いたかった」というIさんの希望で、壁には明かり取りに3色の琉球ガラスを埋め込み、エコカラットも取り入れた

キッチン:リフォーム前

キッチンからリビングを見る。窓は二つあって光は差し込むものの、暗い印象(T&T提供)


キッチン背後(北側)にある浴室やトイレヘの動線も考慮して、広々と明るいキッチンに。対面式なのは以前と変わらない​


キッチン:リフォーム前

カウンターのある対面式キッチン。つり戸棚で圧迫感​


収納と仏壇の位置を変更。琉球畳と丸い照明、明るい壁紙でおしゃれな和室に。欄間を取り払い、仕切りは天井いっぱいまでの大型の引き戸にした。リビングと段差をなくしたことで、一体的に使え「親せきが集まる際も便利」と夫人


和室:リフォーム前

収納と床の間は掃き出し窓の脇の東側にあった


廊下に壁面収納を設けるなどの工夫で、収納スペースも倍増。夫人は「以前は収納が足りず、リビングがごちゃついているのを見てイライラしていた。ケンカが無くなったのが一番のリフォーム効果かも」と笑う。



廊下の壁一面に設けた収納


収納も倍増 キッチンの扉裏収納
  



気に入った木製家具を少しずつそろえ、夫人はIさんが描く水彩画や植物を飾って楽しむ。「心にも空間にもゆとりができた」と満足そうな笑みを浮かべた。






DATA
家族構成:夫婦
施工面積:60㎡(18坪)
躯体構造:鉄筋コンクリート造
築年数:26年
工 期:4カ月
設計・施工:㈱T&T(電話=098・867・0708)
知念史朗、小濱壮一郎
 

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編 集/比嘉千賀子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「快適リフォーム<6>」第1549号・2015年9月11日紙面から掲載

  
 

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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