お住まい拝見
2026年2月6日更新
[お住まい拝見]天井高3.5mのリビング、高窓越しに青空 家中見渡せるキッチン RC造平屋のコートハウス|(株)スリールデザイン
[旗ざお地の平屋 コートハウス]
シンプルで明るいコートハウス。それが、40代Mさんの理想のマイホームだ。中庭に面した高天井のリビングには、すがすがしい光と風がたっぷり届き、ピアノの調べも一層軽やかに響く。

明るくシンプルに!
スッキリ暮らす
Mさん宅
RC造/自由設計/家族4人

LDK 東側には、小上がりの和室と子ども室が並ぶ。リビングは天井高3.5メートル。長女が奏でるピアノの音が心地よく広がり、弾くのも聞くのも楽しい。高窓から見える空が、開放感をより高める
白とグレージュでまとめた、シンプルで明るい空間。キッチンに立つとリビングから中庭まで視線が抜け、家のほとんどが見渡せる。高窓越しに見える青空が、開放感とすがすがしさを高める。「南と東が開けた土地に出合えたのが、ラッキーでした」とMさん。住宅情報紙を見て憧れていた白い箱型のコートハウスは、「カーテンも窓も開けて過ごせるのがいい。建築士の提案で天井を高くしたリビングは、スピーカーにもこだわったので、家族で映画を見るのも楽しい」。

キッチン ファミリークローゼット、洗面と一直線につながり、最奥に浴室がある。廊下に抜けて、寝室まで回遊できる造り。廊下に面してライトコートを設け、光と風を取り込む
Mさんがどうしても譲れなかったのが、書斎。趣味のアイテムが整然と並ぶ癒やしの空間で、自分時間を楽しむ。

浴室 坪庭を設け採光・通風を高めた
お気に入りの造り
本島中部、国道から少し離れた静かな住宅地。家づくりは以前から考えていたが、土地がなく、実家近くでアパート暮らしをしていた。子どもたちを転校させたくない、と校区内で土地探しを続け、売り地が見つかった。理想の家を手掛ける建築士事務所に足を運び、「将来、子どもが家を建てることを想定し、土地の分け方から相談。丁寧なアドバイス、提案に安心感があり、設計を依頼しました」とMさん。

子ども室 明るく爽やかな子ども室。現在はひと続きで活用しているが、これから壁や家具で仕切って2部屋として使用
実家にはなかった憧れの庭も取り入れた。「芝は管理が大変だと聞き、中庭はタイル張りに。建築士が手がけた住宅で見かけた、小上がりの和室とデッキがフラットにつながる造りがすごく好きで、わが家も同じにしてもらいました」と笑う。デッキがステージのように使える中庭で、バーベキューをするのがMさん一家の楽しみだ。
ここがポイント
中庭で光・風・視線を調整

LDK 小上がりになった和室から中庭奥に見えるデッキまでは同じ高さでつながり、まるでステージのよう。Mさんお気に入りのスペースだ。和室下部は引き出し収納で、腰掛けるにも便利。和室脇にはピアノを置く計画で設計を進めた
敷地は、前面道路から奥まった場所にある旗ざお地。西と北に隣家が立ち、南は貸駐車場、東は畑になっている。将来、子どもが家を建てることを想定し、「どのように分筆するのが有効か」という相談から、建築士は関わった。
貸駐車場は人の出入りが多く、敷地の広さから、将来は大きな建物が建つ可能性も考えられた。そのため「プライバシーの確保が重要。敷地は南北で分け、北側の奥にMさん宅を据えるのがベストでした」と、建築士の野里雅樹さんは話す。Mさんの希望は平屋のコートハウス。プライバシー確保には、打ってつけの造りだった。

家づくりにあたり、Mさん夫妻が最も重視したのは明るさだった。間口が広いため、生活動線を考慮し、LDKを建物の中央に配置。リビングの南に広さ25帖の中庭を設けるだけでなく、西にも9帖のライトコートを置くことで、暗くなりがちな玄関や廊下、書斎にも陽光がたっぷり届くよう工夫した。「リビングは中庭とつなげ、天井を3.5メートルと高くして、面積以上の広さを感じられるようにしました」

玄関 中庭との境をガラスにして明るく。正面の地窓奥はライトコート
スムーズな家事と暮らしを作り出しているのが、行き止まりのない回遊動線。玄関からLDK、和室、デッキ、テラスという流れはパブリック。キッチンからは西側のゾーンはプライベート。ファミリークローゼットを抜け水回り、寝室、ウオークインクローゼット、書斎とぐるりと回れる。収納もたっぷりだ。
[DATA]
家族構成:夫婦、子ども2人
敷地面積:298.01㎡(約90.14坪)
1階床面積:120.83㎡(約36.55坪)
建ぺい率:41.12%(許容50%)
容 積 率 :35.17%(許容100%)
用途地域:第一種低層住居専用地域
躯体構造:壁式鉄筋コンクリート造
設 計:(株)スリールデザイン
野里雅樹、野里美幸
構 造:与儀建築工房
施 工:スリールデザイン施工協力会
◆問い合わせ
(株)スリールデザイン
電話=098・975・8924
https://www.souriredesign.net/
撮影/比嘉秀明 文/比嘉千賀子(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2092号・2026年2月6日紙面から掲載
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2092号・2026年2月6日紙面から掲載












